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型の大切さ

副題:十年一剣を磨く

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今日はとても共感した夏目氏の記事を紹介します。

20年間、自分を捨ててお手本を真似し続けた宮崎駿。「型」が無い人に「型破り」なことは絶対にできない
全く同感です。
米津玄師さんのくだりなど本当にそう思います。とても良い内容でしたので記事を紹介させて頂きました。

人によって受け止めは様々だと思いますが、私はこの記事を読んで、ある記憶がアナロジーに蘇りました。

それは若い時分に触れた、ある少年漫画の話。

かつて大陸に、半歩崩拳天下を打つ、とまで言わしめた武術家「郭雲深」と並ぶ形意拳の達人に、「尚雲祥」という人がいました。
“ここまで”は史実です。

“ここから”は有名漫画「拳児」で描かれたエピソード。

若い頃の尚雲祥は当時形意拳の達人として高名であった李存義という武術家に師事していました。話中での尚雲祥は他の門弟と比べ上達速度の遅い不器用な人物として描かれています。ある時あまりの要領の悪さに師である李存義は一つの突き技を教えます。といっても奥義のようなものではなく、基本の一つである崩拳です。以後、李存義は軍務で道場を数年離れる事となるのですが、尚雲祥は忠実に言いつけを守り、「たった一つの基本技」を毎日ひたすら繰り返し、師の帰る日を迎えます。ですがこの長い歳月を経てなお尚雲祥のできる技はたった一つ、崩拳のみ。他の門弟と比べるまでもありませんが、門人達は競って師へ鍛錬の成果を演武してみせます。さあ、最後は尚雲祥の番です。見るまでもない、と兄弟子達はなじりますが、師に促され披露したその圧倒的な崩拳に李存義は目を見張り満足そうに言葉をかけます。

尚雲祥、拳理を極めたな‥

脚色されたものであっても、示唆に富むこの話が私はとても好きです。もっとも私のような凡人は、生涯一剣を磨き続けるのでしょうけれど。

十年で足りるなら天才。


このいのち
最後のひとしずく尽きる
その日まで

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