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脱出不能なア・プリオリ

ゴミ袋を仕入れにコンビニエンスへ寄ると、いきなり文藝春秋(2022年2月号)が目に飛び込んできた。

だって雑誌コーナー側なんだもの。ゴミ袋の商品棚。どうしても目に入っちゃう。

武術の八方目のようなもので、ある種のアラートを感知したのかもしれません。

なので私は読者じゃないですが、岸田総理寄稿『私が目指す「新しい資本主義」のグランドデザイン』掲載に後ろ髪引かれたのか、つい立ち読みモード。

(本当は購入してます。実は時折よんでいる。)

しかし「論語と算盤」を用いた語り口へ移った瞬間、思わず本をそっ閉じました。

日本は便利な言葉が沢山ある国で、新しい資本主義とはなんぞや?という国民の疑問へも、ひとこと「論語」といえば概念的に通じてしまう。

まあ賛否や方法論についてはともかくとして、政府の考える「理念的に目指したい地平」がよくわかりました。

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利他公益の追求を経済活動の伴侶とする「道徳経済合一」の思想ですね。これを資本主義自由経済と言いえるかはともかく。

若者の社会負担は増大する一方ですから身分の価値観を支える儒教道徳は為政者にとって都合よいのかもしれません。
父子の親(孝行)
君臣の義(忠義)
夫婦の別(役割分担)
長幼の序(年長者を敬う)
コロナ経済にも対応する思想。

論語は漢籍の名著ですし、必ずしも「論語=儒教」ではないけれど、儒教の朱子学は人間性を否定する過激な学問で、身分関係を天の理と解釈してしまう。論語程度で彼等の志向が収まってくれたらよいですけどね。国家行政を総理する大権者に論語とかいわれちゃうと寛政異学の禁を思い出して。作用しそう。

たとえば漢籍好きの経営者日本多そうですが、論語解釈の根拠を朱子学から援用すると画竜点睛を欠く人間不在の人道に悖る法となりますよ。憲法や労基法と理念衝突おきるレベル。

自民党員や支持者の多くは論語に儒教や朱子学をゴチャまぜた教育勅語を積極的に肯定してませんでしたか。生活のため娘を売り飛ばす親や特攻作戦の存在した苛烈な状況すら肯定してませんでしたか。

現代であっても・・
さて、茂木幹事長は、さらに語る。(中略)

「中国の深圳なんかは睡眠時間4時間で新しいものを生み出している。そういう情熱も必要だ」

(朝日新聞)2021/12/28 18:00

https://www.asahi.com/sp/articles/ASPDX4D7SPDSPLZU001.html

ともあれ、これが世間様(マジョリティ)の観念する日本社会のアプリオリな原像であるならば、まあそうなのでしょう。

というか、良かれ悪かれ今までもこれが社会の実像だったわけだし、虚像に侵蝕される前に元へ引き戻す、という算段か。


算盤なだけに・・
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