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雑文書き

避けられぬ未来なら

副題:思考の順路

憲法98条2項
日本国が締結した条約及び確立された国際法規はこれを誠実に遵守することを必要とする。

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昭和34年11月17日(第33回国会参議院予算委員会会議録第4号)政府答弁において、二国間の政治的・経済的な条約については憲法優位であるものの、(日米安保など)降伏文書や平和条約といった一国の安危にかかわるような条約は憲法に優位すると林修三内閣法制局長官(当時)が明確に述べている。

以上は本邦における98条2項の有権解釈ですが、現在も引き継いでいるのでしょうか。あるあるの9条改正賛否アンケートに私があまり関心もてないのは、これがあるから。

上有権解釈文脈から戦後史を鳥瞰してみると「9条があるから日本は(米国の起こす)国際紛争から守られたのだ。」を外交的に外れた認識とまでは言えない。

国民議論の俎上に憲法98条2項改正又は解釈変更の要否また是非を載せる誠実な政府が存在してない以上、9条改正の賛否を問える段階じゃないと思う。

私は頭悪い人間です。ですから解釈変更に無知なだけ、という可能性もある。杞憂ならよいのです。そうある事を願います。
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