24-BLOG

雑文集

いよいよ跋扈する三猿

追記のためタイトル変更しました。
旧題:不易の国民性が教える未来

副題:ネトウヨとは

もうこの問題には触れまいと誓いつつ、噴飯ものの分析を開陳するウ露問題ウォッチャーをみたので書いてしまった。

なんで100%ウクライナ擁護にまわらないと露擁護側にカテゴライズされるんだ。

あまつさえ、そうする理由を論者の心底に大日本帝国(帝国主義や国際秩序への挑戦?)肯定心理を憶測して、帝国露との類似性からシンパシーを抱くのであろう‥とこれまた憶測して、論者のイデオロギーから理由を説明付けようとするんだよな。


要は↑これでしょ。西側絶対善。

たとえばウ中間の密接な武器輸出入関係を懸念する文脈で同国を批判したら露擁護側になる?嘘だろ‥じゃあ日本の安全保障を脅かす中国の空母技術は一体どこからやって来たのですか。

ウクライナでしょ。

どんな国家交際にも是非の視点が入るの当たり前では。

下掲の引用図に明らかだが世界解釈は一つでなく現実は多世界である。西側は意想外少ない。


出典:経済産業省
第Ⅰ-1-1-1図 各国のロシアへの対応
https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2022/2022honbun/i1110000.html
世界にはグローバルサウスもあるように、世界の在りようは西欧(米)普遍主義のみによって貫かれてるわけじゃない。自然体で両眼を開けばそう言わざるを得ないところ、あえて片目を閉じ世界の在りようを西欧(米)普遍主義文脈からのみ訴えるのはなぜ?

インドのモディ首相が指摘するように、人類の4分の3はグローバルサウスの住人。何より日本自身が西欧(米)普遍主義との交際だけで存立してる国じゃない。

皇室制度だって「東洋の日本的なるもの」のまさに象徴であってまったく普遍じゃないし、斯様に日本は西欧(米)普遍主義を100%擁護してる国でもない。

しかしだからといって反普遍主義側に分類されるはずもない。

私が過去記事で書いたことは、有事のときこそ①言論空間の余白が大切②個人格を国に捨象させるな③正しさは認知の外側にあるobjectじゃない、である。

ウ露問題を覆った言論空間と大東亜戦争時のそれと類似点を挙げるならば(ついでに指摘しておくとワク問題も※1)①余白の喪失②個人格の捨象→物象化③正しさの実在化(絶対化)と言える。

※1)23/03/31現在、ワクチン接種についてWHOの見解はどう変化しましたか?

有事にそんな観点不要である。

‥といった“先鋭的な”考えかたもあるとは思うが、注意くらい必要でしょうと私は考えるので。

これら①②③を蔑ろにした反省が帝国憲法改正(日本国憲法誕生)を動機づけたのだと思うから。

そしてそんな“先鋭的な”人々を指してネトウヨと認識してる。


事実↑のような運動が出現したし、いまだに橋下氏は事実誤認の非難を受けてる。曰く‥「氏はウ降伏論を主張した。」いやしてないと思う。私も降伏論をいった事はないけれど、私の場合、言論界隈のこれ↓が嫌で。

回れ〜右!

東洋経済記事【「ロシアの工作」ウクライナ侵攻と共に増す情報戦】で両論併記は有害とまで主張した評論家いましたね。

有事において一方通行な解釈が強調され、そう主張する側は(政治家であれ学者であれ評論家などの軍オタ層であれ)みな安全圏の軍師様‥正義を煽り他人の命(個人格)を物象化する、上掲画像のような旗振りspeaker。

これが今も変わらぬウ露問題、いや遠い昔から不変な有事における日本の言論状況では。

記事タイトル
ロシアが日本海で超音速ミサイル「モスキート」2発を発射…日米防衛連携に反発か

引用元:読売新聞オンライン
2023/03/28 13:02
記事タイトル
米軍高官、中国が台湾侵攻なら日本などが「姿見せるだろう」

引用元:毎日新聞
2023/3/29 10:29
(最終更新 3/29 12:06)
記事タイトル
ロシア国防省“日本海やオホーツク海で軍事演習開始”発表

引用元:NHK
2023年6月5日 22時00分
そしてある特定の国家行動をとる場合に発生する「リスク/ベネフィット」とそうしない事によって発生するそれとを比較説明しないあたりとかも。邪推だが、上の引用記事を読んでなお、何の危機感も湧きでなそう。彼ら、日本には一発も着弾させない能力があるから心配ないよと言わないし、剰え「隣国と緊張を高める行動」が沖縄や故郷に在日米軍基地を抱える日本人同胞へどのようなリスクを齎すか、その説明さえしないでしょ未だ。

いざという時は安全圏から不都合を隠して大衆を扇動するだけでしょどうせ。愛国心とか祖国を守れとか法と正義とか型通りの演説を心情倫理レベルでさ。

事実、露への制裁が国民経済へ与える負の影響について誠実に責任倫理の観点から国民へ事前説明した軍師様いましたかね。

一般論、知ってて隠したのならば誠実でないし、都合よく予測不能とかもないでしょう?

祖国の軍人や自衛隊は安全圏の軍師様(学者や軍事評論家など軍オタ)が信じる「僕の世界像」実現のため存在する道具じゃないよ。

前提としての防衛意義とか国防大切とか西側(国際関係)大切とか、そんなわかりきったマクロ視点の一般論をドヤ顔でされても一般論だけに軍師様の助言で日本の安全保障環境より悪化してるように見えますけどね。

まあ日本政府は信頼されてるって事か。そうじゃないとしたら日本人は中露を信頼してるのかも。なんだかんだで日本は攻撃されないと。ブラフで済むと。

ところで、日本政府は米国のしたイラク侵略戦争(力による現状変更)を支持した国家行動を公式に謝罪したの?

‥ああそうか(^_^;)
西側は絶対善だった
世界=西側諸国だった

2023.04.12 追記

記事タイトル
仏大統領の台湾発言が波紋「我々の危機ではない」

引用元:産経新聞
(2023/4/11 19:08)
記事タイトル
マクロン氏、台湾問題「米国に追従すべきでない」戦略的自立を主張

引用元:朝日新聞
(2023/4/10 16:43)
記事タイトル
NATO東京事務所、フランスが反対:マクロン氏が「明確に伝えた」

引用元:朝日新聞
2023/7/8 9:00
これが軍師様の信じる「僕の世界像(善悪二元論)」の実像です。今後の展開予見はネット軍師専用スキルですから私に視える未来などありませんが、仏の国家的言動は修正される可能性は勿論あります。仏=欧州でもないしね。しかし、本音の一端は確かに漏れ聞こえました。確かに。

マクロン氏曰く‥
>我々の危機ではない
>米国に追従すべきでない
>東京事務所の開設反対

2023.04.19 追記

親露アカウントの9割、過去に反ワクチン関連ツイート:東大大学院教授分析

引用元:産経新聞
(2022/4/20 18:31)
大学院の先生がこうした分析をする事に、一体どんな社会的意義があるのか。反対言論貶価化の根拠(権威論証)として次のような者達に利用されるだけでは。現に利用、拡散されていた。
【2類5類相当とか法改正するよりも、反科学を刑事罰に問う法改正のほうがずっとずっと人の命を救う。頼むよ政治家の皆さん。】と嘯く医師や上述した両論併記有害論を持ち出す者、【○○をテレビに出すな!】と#デモするネット民、政治現場で発生した例の兇行について、模倣者が現れるから【事件の背景報道を慎め】とマスメディアへ報道規制の督責始めるネット民等。
挙げるとキリないが、共通項は言論統制/情報封鎖との親和性。

大学院の先生が考える分類上の親露に私は当てはまらないけれども、上述の者達つまり前述①②③(私の認識するネトウヨ)からは親露と見做されそう。

また産経記事は反ワクチン「関連」の内実に触れてないが、言論統制反対の観点からワクチン問題へ触れる言行さえ彼等は反ワクに関連づけそう。

件の兇行についても報道規制に同意なきものは兇行擁護であるとした論調が既に出回ってる。

兇行の是非でもなく報道の仕方でもなく報じる行為それ自体を幇助?と見做す立場。まじか‥

***

ところで彼等、欧米で見られる無関係の市民を巻き込む形で権力へ向かう暴動型示威運動(いわゆるデモ)についてはどう認識してるんだろか。あれはⒶデモであってテロでない、つまり二元論の視点か。あるいはⒷ一元的にテロだが社会的相当性を認める場合につき不法性は脱落し結果許容される、という理屈なのか。

テロは絶対悪とか言い出すあたり、おそらく前者Ⓐなのだろうけれど、内包を同じくするならば、幾ら名で個別化しようと結局は同一の事物でしょうに。

だってⒶⒷ共に‥
㋐政治目的を
㋑達成する手段は
㋒暴力行為

火の手が上がる暴動型示威運動がテロじゃないとかあるのか。

しかも衆が形成する塊の威力。

社会の多勢から積極的に包容される「㋐㋑㋒‥」これが成功し社会が変革すると革命の名で呼ばれ歴史に記憶され教科書に載る。他方で内包を同じくするのに絶対悪とされる「㋐㋑㋒‥

こんな二元論の立場は明らか論理矛盾だし、矛盾を回避しようとすれば一方の㋒を暴力なのに暴力に当たらないと強弁せざるをえない。

あとは双方暴力と一旦認めたうえで㋒の不法性が阻却される条件を一定許容する一元論の立場だが、これは前提に依存するから善悪を語る視点は必然相対的にならざるをえない。

戦争にせよテロにせよ、形而上にしか存在せぬ、つまり現実には実在せぬ二元論に立たずば肯定困難の概念(絶対)を実社会に持ち込み論理へ対抗する言説ってそれを宗教と呼ぶのだが。

人間の認識、解釈、評価に規定される操作可能な概念の内実へ(強調の修辞として使用するならともかく)絶対なんて付せるわけないでしょう。それらの外側にある操作及ばぬ不変を絶対と呼ぶのに。根が宗教と変わらぬ。

㋐㋑㋒を絶対悪と言う人達は、いかなる条件や事情にかからしめる事なくあらゆる㋐㋑㋒を否定してほしい。

自分が絶対悪から生まれた許されざる歴史を持つ穢れた社会の住人である事を一々理由つけて否定せんでほしい。それ↓は違うと。

こういうやつですね。細野氏の言うとおり、たとえ社会に原因があってもテロ(㋐㋑㋒)は許されませんね。仏革命や明治維新も勿論例外じゃないでしょう?

禁門の変を起こした長州藩士は絶対悪のテロリストですよね?



また模倣されるから報道するな論、そうだとすると、3点疑問。

一つ目は模倣対象
一般に義挙として知られる歴史上の行為が含まれてたらどうするんですか。

欧米の暴動型デモも日本の百姓一揆も大塩平八郎の乱も忠臣蔵も明治維新も禁門の変も歴史上の他革命も定義(㋐㋑㋒)に該当する以上はテロですよ。

もっと言えば三国志の劉備だってあれ漢王朝へのテロでしょう。

二つ目は模倣の断定
背景を報道するなと主張する同じ口で背景(因果関係)を憶測または断定(自らの直観を疑わずそこへ帰結する前提を措定)した彼等の態度。結果そうであったとしても褒められたものではない。

自分達に都合よい物語描出(テロは絶対悪でなければならない)の障害となるから手出しするなと言ってるのだと受け止める人がいても仕方ないよ。

三つ目は視点の不在
皆さん日本の民主主義が機能してる前提だが、外見的立憲主義への考察はあるのか。制度は人間が運用する以上、評価は刻々と変動するし、また相対評価にならざるをえないが、外見がそれなりなら内実を問わないスタンスか。

国家主義、ファシズム、言論統制、ネトウヨ‥全部繋がる‥

明治憲法下の日本でも彼等はテロ(2.26)を利用し、そうした全体主義を強化しましたね。正に歴史の再現。

彼等は左右保革どの時代でも姿をみせる。テロは怖いがネトウヨも怖い。

次の見解に類する意見についてはもはや理解困難ですらある。
記事アーカイブ
https://archive.md/I8lT2


ツイート中段【しかしこれを今議論することについては、不賛同。残念なことに岸田首相襲撃事件の容疑者が同じ主張をしている模様だからです。このタイミングでこの問題をことさらに議題に乗せるということは、結果的にテロへの屈服となってしまいかねない危険をはらんでいます。】とある。

じゃあ、経済格差の是正を訴えていたら?若者の社会保険料負担を憂いていたら?同じ主張をしたらテロへの屈服?なぜ??本気でこれ↑理解できない。

一般性の薄いオリジナルな主張(例:憲法無効論とか三島由紀夫の自衛隊蜂起とか)を訴えていた場合に「テロ“の”主張を議論すべきでない」と警鐘するなら100%同意だが、佐々木理論だと広範に妥当する(誰しも一度は考える程度の)抽象的一般的社会課題へ言及があった場合も該当してしまいかねず、ほぼすべての政策課題が止まる危険を孕むよね。

ちなみに226といえば、戦後的“”資本主義政策の眼目たる財閥解体や農地改革等は226青年将校が夢見た信念ですやん。226事件は地主小作制度の齎す農村民階層化(裕福層の豪農・豪商化/小作人の窮乏化)また昭和農村恐慌などに起因する貧富の格差拡大を背景に、これら(財閥含む)搾取構造からの政治回復を願い決起されたテロ事件ですやん。

テロの主張と重なるGHQの日本改造には皆だんまり‥

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