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介護は誰でもできる簡単作業のはずだから仕事との両立は難題じゃありません

副題:家庭介護への回帰と国家に作られた(存在すべきでない)被差別職

記事タイトル
認知症高齢者、迫る「7人に1人」介護と仕事の両立難題

引用元:日経新聞
2024年5月8日 17:02

う〜ん‥

左右そろって介護を(再生産労働だからと)無価値なシャドーワーク扱いしてきたツケ、また介護従事者を人とも思わ医療・看護によるおぞましいカースト階層意識の賜物で、もはや社会問題というより自業自得以外のナニモノでもない社会事象だが、それはそれとして、釘を刺しておかなければならぬ記述があったから書いておく。

まあ、社会が間違った認識のまま突き進んでくれたら負担増から介護従事者の離職加速するんで介護労働者福祉を大切にする俺としては悪くない流れだけど。

既存の(介護保険制度丶丶丶丶丶丶による)訪問介護等は介護労働者の福祉および若者の未来のため自然消滅すべきと思うし。だって日本人、国民も政治家も公務員も介護に対する職業蔑視やめられないでしょ。

とくに医療行政を管掌する厚生労働省は職業カースト(差別意識)の総本山みたいなところがある。

記事タイトル
介護事業者の倒産、訪問・通所が増加_今年は過去最悪ペース_人材難で競争が激化

引用元:介護ニュースJOINT
2024年5月13日
最新の東京商工リサーチ調査によると過去最悪ですって。展開が予想通りすぎる。

★若者よ、介護業界だけは避けなさい。

介護業界を目指す子供がいたら保護者や学校教師は【不利益事実も公平に伝え】再考を促すべきです。


https://x.com/nobu_fukushi/status/1791589580086612472

上投稿(のぶ氏が批難する応対)に類似した事例は介護業界にとって平常運転。

厚生労働省の指導で間違った高齢者第一主義が介護業界に蔓延した結果、就労実態(職務環境、処遇等)は悲惨の一言。社会からも蔑視されてるため『それが仕事だ』と我慢を強いられる。

生徒や子供を守れるのは学校教師や親だけですよ。

介護は医療看護(厚生労働省)カースト隷下に置かれるため価値の面でも処遇面でも【狭く天井の低い蛸壺】の中で蛸壺に収まる程度の改善しか許されません。



要はカースト構造上、まともな処遇改善は永遠に実現し得ない業界ってこと。賃金は全産業平均を大幅に下回る。つまり人並み以下の人生が約束される業界。


https://x.com/nasuyuko/status/1792754408260042948より引用

★介護職に対してこんな酷いことを言う看護職も。


https://x.com/gimu13/status/1794283246098010328より引用

★こちらのデモは介護と関係ないけど批評が秀逸。まったくその通りだと思う。収入はお金持ちへの他責じゃなく努力と頑張りでみずから増やすべきだろう。

そうすると、介護業界を避ける一択。現役介護職も若者ならば離職一択。

そういう社会のルールなのに、ルールの外側を支える生贄として子供たちを突き落とす大人いたら人非人(人でなし)だ。介護保険事業は努力や頑張りで収入を増やせないからです。

保護者や教師ならば自分の子供や生徒がこんな絶望的蛸壺へ進もうとしてたら不利益事実を隠さず伝え再考を促すべきでしょう。

前件(不利益事実の告知)については“大人として”の道徳的義務ですらある。子供たちの歓心を引きたい行政は不利益事実を隠すから。

今後外国人材がより流入してくるはずで、残った高齢介護職と外国人混成で業界自然消滅までを支え家庭介護時代復元までを繋ぐ。

食事や入浴や排泄や更衣といった日常動作は作業療法と本質的に変わらないですから作業療法士等にも加わって貰えばよい。

そして介護行政を厚労省から内閣府(こども家庭庁)あたりへ移管、介護の外部化を政策転換させ少ないリソースは本当の貧困層へ集中投下する。介護保険制度は現役世代の生活を害する足枷となっており労働者福祉と利益相反してるから介護問題を厚生労働省に管掌させてたら国が保たない。

また介護労働者保護の観点からも高齢者ファーストの厚生労働省では無理だ。

たとえば傷害やカスハラ受けても笑顔で我慢を強いられる介護観を作ったのは誰あろう厚生労働省です。

自然消滅と平行して‥
(ずっと言ってる内容だが)
①介護の社会化を撤回
②給付対象限定(根拠法改廃)
③受入拠点の大規模集約化
④厚労省から介護行政分離
⑤介護再定義(合理的介護)
⑥関連資格(職域)の整理統合
→准看(その他PT.OT)含む

このあたりが最適解。

この問題、日本人は介護を【生産性のない無価値シャドーワーク又はブルシットジョブであり誰でもできる簡単作業】と普遍規定してるんだから家庭で対処可能なんですよ。それが家族に対しても自分自身にとっても若者(勤労者)に対しても一番倫理的で道徳的。

誰でもできる簡単作業ならば両立できぬワケがない。

日本人は病に【生活】を脅かされると医療看護を敬い持ち上げ金に糸目をつけない。しかし要介護状態に【生活】を脅かされると介護を見下し侮辱しタダ同然でケアされる権利を主張する。

介護は非生産な誰でもできる簡単作業だからでしょうか。

けっこうな価値観です。
さてさて。

問題の記述は『介護人材の確保で、政策とテクノロジー活用の両面での取り組みが欠かせない。』と書かれた箇所。大枠では異存ないんだけれど、テクノロジー活用議論で所謂インテリ連中が構想するアイデアって、大体↓こういう状態検知ですやん。

記事タイトル
介護業界における見守りシステムの導入を促進

引用元:介護ニュース
2024年5月11日 16:00
同社のホームページ(2024.05.12現在)を確認すると、転倒予防効果検証されており、データによれば1人あたりの1ヶ月の転倒回数が0.6回?→0.3回(48%減)へ減少している。小数点表示だとイマイチ実態を掴みづらい。

ともあれ現場負担増減の話でいうと(効果測定前の設備環境にもよるけど)状態検知を細かくとれたら表面上は減りますよ。

表面上は‥

たとえば↑この手の離床センサーだと端座位を検知できても【a座位】か【b立ち上がり】かの区別ができないから介護職員は都度確認のため訪室する必要があった。abを区別できるならこうした作業をカットできるから負担減には違いない‥いや本当にそうか。

abの差異は緊急性の違いでしかない。端坐位なら安心、ではなく、端坐位は立ち上がりの準備動作とも考えられ結局は危険放置できないから訪室対応が不可欠。

こうした予測可能性を拾ってくのが現場だからね。

同ホームページによると導入事例として介護従事者の訪室回数が激減したと記されてますが解せない。

クリップセンサーやピローセンサー設置してる施設ベースならわかるけど、環境差異を無視してデータ外挿しても仕方ないような。

利用者2名の状態異常を同時検知した場合、スマホで詳細モニタリング可能なら、たとえば一方は(a)端坐位で他方は(b)立ち上がり状態の場合、訪室優先順位は必然定まるから効率的対応が可能だ‥こちらのケースは本当にそうなると思う。ただし業務負担減とまで言い切れるかというと、こうした同時検知の場面を瞬間的に切り取るかぎり効率性を一時的に提供する程度じゃないかな。

上のケースと同じ理由で効率的とはいえ(aは)予断許さぬ危険状況に変わりないからだ。

危険度高のb対応中であっても危険度中のaを注意しつつ、いつ何時、つぎの刹那危険度高に転じるかもしれない或いは転じたaについて、そうした推移を詳細にモニタリングできたところで結局のところ(人員配置:数十人対一とかの)夜間対応だと限界がある。

この介護の限界をどうするか?について国は見て見ぬふり。

期待のロボティクスは総じて人手不足の影響無害化に貢献しないんじゃないか。危惧するのは(ロボティクスは進化してるのに)なんで対応できないの事故防止できないのと却って職員への心理的・物理的負担が増すことだ。

記事タイトル
[社説]介護保険料の上昇抑制へ改革を急げ

本文:介護サービスを効率的に提供する工夫も追求すべきだ。高齢者の見守りに有効なセンサーなどのテクノロジーをうまく活用することで、介護の質を高めつつ、費用を抑える成果を上げた施設も現れている。こうしたノウハウを全国各地の事業者に広げたい。

引用元:日経新聞
2024年5月19日19:05
こういった雑な一般化は現場が迷惑する筆頭だと思う。

おそらく厚生労働省やアカデミアの考えかたって職員が室内を正確にウォッチできたら少人数でも対応可能、説でしょ。いくら正確に把握できたところで一人づつ対応していかざるを得ない構図に変わりないんだから、人手はいるんだよな。トヨタ三現思想(現場、現実、現物)がうらやましい。

三現を無視する文系インテリアは介護行政の意思決定プロセスにかかわっちゃいかんと思う。

四六時中完璧要求で敷きつめられた介護現場が出現し、余計に敬遠される未来分岐ありそう。

まあ(日本は異様な科学信仰・技術信仰社会だし)おそらくそうなると思う。配置基準も緩和されてく。結果、理論と現実はすれ違い原因は介護職の質に帰責され無駄研修が増えてゆく。こうした悪循環に現場は一層疲弊し‥以下略。

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