一言:数字は自ら活用せず

男女別に見た生活時間
(週全体平均)(1日当たり,国際比較)
※OECDが2020年に再集計・公表した国際比較データ
引用元∶男女共同参画局
https://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/r02/zentai/html/zuhyo/zuhyo01-c01-01.html
上のグラフを根拠に下のツイッタ投稿へ繋げた大学教員のアクロバティックなデータ解釈を見てしまい、卒倒しそうになった。
https://x.com/atsukotamada/status/1967221341859545090
読みかた我田引水すぎない?
このグラフは1日24時間に占める有償/無償労働の男女別時間割当を諸外国と比較した単純データである。確かに無償は5.5∶1だがこのデータを大学教員の投稿文脈で成立させるためには調査対象の世帯形態(構成や就業状況)を明確にする必要がある。

世帯構成の代表例を挙げると、、
単独世帯
・帯人員が一人の世帯
核家族世帯
・夫婦のみの世帯
・夫婦と子供から成る世帯
・男親と子供から成る世帯
・女親と子供から成る世帯
その他の親族世帯
・夫婦と両親から成る世帯
総務省統計局の統計表で用いられる用語分類の解説を参照すると世帯の家族類型は(当たり前だが)様々だ。
たとえば「男性単独世帯」と「女親と子供から成る世帯」を比べ炊事・後片付け・洗濯・掃除といった家事全般は母親が担うのが前提‥と嘆く人いたら変でしょ。
(いわゆる標準世帯のみを取り扱ったうえでの男女比ならばともかく、)世帯形態が混在するデータを用いて論者に都合のよい構成を前提するのだとしたら論点先取です。
当該データから読み取り可能な事実は男女比の不均衡という数字上の事実まで。ここから(女性が担うのが前提になってるからと)因果関係を直接読み取るのは無理。
大学教員ならそこは峻別すべきでは。
上の例なら「女親と子供から成る世帯」で母親が家事全般を担うとしても、それは親の責任の問題であって特定のジェンダー規範が女性へ強制してるわけじゃないだろ。他方で養育費を担う男性の原資は有償労働からの稼得と考えると、数字だけみて家事負担の女性偏重を不当視するのは強引じゃないか。また母子家庭のため非正規(パート・アルバイト含む)だとすると、女性の有償労働時間に影響を与えますよね、そりゃ。
ところで一つ疑問なんだが、データ上は一日の労働時間合計に男女差ないですよね。じゃあデータを標準世帯で評価する場合でも、女性視点だと被使用者として拘束される時間が長いことは労働優遇に映るってこと?
男だけ拘束時間長いのズルい?
そも労働って素敵なものなの?
記事タイトル
仕事が原因のうつ病が増加傾向_自殺の9割以上は男性
引用元∶日本経済新聞
2017年12月8日 5:40
これは2017年記事なのでデータ収集年と重なるのだが、男性の有償労働時間が女性と比べ長いことは女性にとって不満要素?
ここ一般化しちゃうとQOLを不当に奪われる女性層が出るけどいいのか。
Original: karsai-nei-tsang.hatenablog.com | Author: [マBOY] | First published: 2025-09-15 | ID: pcm-puls