背景情報
本稿はタイ本国でカルサイネイザンの名称で認知される特殊技術について文化的側面を主眼に紹介する記事です。大分類を東洋医学とする民間療法ですから現代(臨床/基礎)医学による知見ではありません。
たとえば中医学は未だに[神]や[気]といった概念の頻出する世界です。漢方は陰陽五行を使いますね。大陸武術は周天に類いする呼吸法を使いますね。
無論ここでいう[神]や[気]は幻想武侠小説のそれと同一でありませんが、そうした非科学を基礎理論に含む手技を医業類似行為として国家資格で認めたものがいわゆる【あはき師】です。
所謂カルサイネイザンは生殖器・骨盤底筋デトックスマッサージで、その源流は古代中国のタオ(神仙術、陰陽道、老荘思想、東洋医学)にまで遡る、タオの仙人が健康法として行っていたと言われる秘術の一つである。
文化大革命などの影響で歴史から消え去ろうとしていたが、この中国健康法は奇縁にもタイ北部へ伝わりタイ生まれの中国人謝明徳(マンタック・チア)老師らによってタイ北部伝統医学が取り入れられ復古再生されたのがカルサイネイザンの始まりと言われる。
※中国には今なお類似療法が数多存在するためハッキリとした歴史的事実を特定する事は困難である。
カルサイは静脈の中にある老廃物という意味で、血液やリンパ、生殖器官の体液循環などを阻害すると考えられています。文化大革命などの影響で歴史から消え去ろうとしていたが、この中国健康法は奇縁にもタイ北部へ伝わりタイ生まれの中国人謝明徳(マンタック・チア)老師らによってタイ北部伝統医学が取り入れられ復古再生されたのがカルサイネイザンの始まりと言われる。
※中国には今なお類似療法が数多存在するためハッキリとした歴史的事実を特定する事は困難である。
カルサイネイザンは、タイ経絡“SEN”に沿った施術部位(骨盤底筋および生殖器含む周辺部)へ小さな円を描くよう深く繊細なタッチで圧を浸透させ、老廃物をゆっくり開放していきます。
また生殖器周辺部のみならず、生殖器(子宮)につながる内臓部位のある腹部から血流やリンパの流れに関係する両脚まで下半身全体を丹念に施術します。
該当タイ経絡“SEN”
・スクマン
臍部から始まり骨盤の正中線の僅に左側の奥を肛門まで伸びる。
(任脈・督脈の一部に相当)
・シキニー
臍部から始まり骨盤の正中線の僅に右側を生殖器、子宮まで伸びる。
(任脈・督脈の一部に相当)
臍部から始まり骨盤の正中線の僅に左側の奥を肛門まで伸びる。
(任脈・督脈の一部に相当)
・シキニー
臍部から始まり骨盤の正中線の僅に右側を生殖器、子宮まで伸びる。
(任脈・督脈の一部に相当)
⚠語られる効用⚠
タイでは以下に列記する症状に改善が見られる旨、報告されています。※当記事で扱う効用の意味に応用科学から基礎付けられる現代(臨床/基礎)医療概念としての効果効能(因果実証「現象へ至る機序」)は含みません。
・勃起不全
・インポテンツ
・子宮や膀胱位置の調整
・生理時の痛みの緩和
・不規則な月経周期と排卵
・妊娠に向けた安定した体内環境
・PMS(月経前症候群)
・消化機能の促進
・尿(腸)漏れ
・便秘
・内蔵機器の機能向上
・血液循環やリンパの流れを促進
・ホルモンバランスの調整など
・気力向上
・インポテンツ
・子宮や膀胱位置の調整
・生理時の痛みの緩和
・不規則な月経周期と排卵
・妊娠に向けた安定した体内環境
・PMS(月経前症候群)
・消化機能の促進
・尿(腸)漏れ
・便秘
・内蔵機器の機能向上
・血液循環やリンパの流れを促進
・ホルモンバランスの調整など
・気力向上
カルサイの位置づけ
カルサイネイザンはタイ文化に根付く民間療法の一つであり、性感(異性の客の性的好奇心に応じてその客に接触する役務を提供する営業)を目的とした技術又サービスではありません。カルサイネイザンの施術にはチネイザン(腹部)及びハーブボール・アプローチ(腹部および生殖器含む周辺部)が含まれます。
写真右:Ong校長(2022年タイマッサージ世界大会審査員)
写真左:筆者、タイ撮影
Genital Therapeutic Massage (Karsai) をOng校長に師事する筆者。