24-BLOG

雑文集

犀の角

犀の角のようにただ独り歩め

林の中で、縛られていない鹿が食物を求めて欲するところに赴くように、聡明な人は独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め。

貪ることなく、詐ることなく、渇望することなく、覆うことなく、濁りと迷妄とを除き去り、全世界において妄執のないものとなって、犀の角のようにただ独り歩め。

貪欲と嫌悪と迷妄とを捨て、結び目を破り、命の失うのを恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。

岩波文庫 中村元訳
ブッダのことば:スッタニパータ
(蛇の章「犀の角」より)

間違った考えを先鋭化させるばかりの人文イデオロギー

副題:人文の言うアップデートはダウングレード説下で紹介する引用文は週刊文春電子版(記事題:石井妙子「“文春”ではなく“女性の声”に向き合って」|松本問題「私はこう考える」)掲載の石井妙子氏による言葉である。>引用『被害を訴える女性の声に正面から…

週刊誌に引き裂かれる無辜の市民性と一方の防御権を制約するアンフェア国家

副題:強化されるばかりの一方的に間違った認識❌被害者⭕被疑者これ力の強弱が逆転して見える人もいるんだよな‥ 余談:韓国では‥ 02.08追記:日本の場合‥ ニュースで知ったのだが、ジャーナリスト志葉玲さんの物言い(以下上段)が物議を醸しているようだ。所詮…

唯心論や素朴実在論な世界観と週刊誌報道が映す世の相似性と危険性

副題:共通言語の大切さ 週刊誌ならば正しいの行き着く先 審判者として振る舞う糾弾者 あくまで一般論ですけれど、世の中、本心と外部表示された意思が完全一致してないケースはままあると思う。事後よくよく考えたらやはり短慮だったな、過去に遡り当該意思…

不善と偽善、より悪に近いのは

海外では風俗に行く男はルーザー(負け犬)と評されるほど異常な行為。金を払って女性を買うという行為は倫理に反するしそもそも日本は禁止している。だが日本の風俗は「たまたま店で会った男女が恋に落ちて個人的に性行為をした」という「は?」な言い訳で見…

松本人志事件が映す論理より物語を選ぶアテンション・エコノミー社会

副題:形勢に阿諛追従する大衆と思考の主体性 追記①:証言と無罪判決 追記②:お礼LINE問題の論理構造 追記③:提訴報告に思うこと 以下の命題群を考える。すべての日本人は味噌汁を飲む◯◯は日本人であるしたがって◯◯は味噌汁を飲むこれは三段論法(帰納演繹)で…

松本人志事件とアベプラ報道が映す危ういアナクロニズム

副題:狂騒する仮面の蛮族が逆行させる時代精神私は近現代諸原理(とりわけ公平的正義、フェアネス)の枠組を擁護丶丶丶丶丶し堅持する。※この手の話をすると「松本擁護」とか「被害者バッシング」とかぬかすド阿呆が実名匿名問わず必ず湧くので念のため附記。…

出版中止騒動と保護主義運動

副題:保護主義左派思想と自由主義右派思想 名辞と内容を一致させる 訴えの態様 普通に購入可能ですが‥ 自由社会を維持する主体 結び:不易流行 『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇(原題:Irreversible Damage)』の出版が…

仏教は女性差別?フェミニズムから非難される仏教の愛理解と愛否定

次のような見識に触れてしまいリアル噴飯( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!したのでブログ休止中だがカキコ。 プロローグ 女人出家拒否の話 仏典は生徒のノート 行の実際 紀元前の憂慮は今‥ プロローグ『女性は修行しても悟れないと釈尊がいってるとか、そもそも宗教…

刑訴法212条の無茶要求と冤罪

副題:魔女狩り魔女狩りって通常は譬喩的に用いられる言葉と思ってましたが刑訴法を盾にした【リアル魔女狩り】が発生し、これを支持する人々が意想外多いことに脅威を覚える。2009年当事、吉村博人警察庁長官は「仮装する女性が極めて少数だが存在する」と…

相対主義と事態の象限から考える事実と真実とマスコミの使命

副題:スターシーカー 相対主義とは 視点の座上 視点供給はマスコミの使命 追記:倒錯極まる社会現象 相対主義とは相対化という文字列から想起する言葉の意味内容は、概ね次にみられる用例が一般的では。確かに。「米国も悪いことをした」(ロシアの侵略の問…

国に差別される職業

副題:結局、悪ってなに? 市井の素朴な視点 過去記事から再掲 転載記事へコメントする 国に差別される職業 日本の介護職差別 日本政府の公式見解 介護保険法制度の存廃 追記:2023.10.24 市井の素朴な視点先日投稿した「それでもあなたは悪でない」のテーマ…

それでもあなたは悪でない

一言:憲法とは国家の偏見から貴方の尊厳を擁護する[全ての人の魂の詩]である記事タイトルコロナ持続化給付金訴訟 2審も性風俗業者の敗訴 東京高裁引用:毎日新聞2023/10/5 15:00注目の裁判、期待もしたが(ある種)予想通りの結果となり無念。一審はこう説く…

約束のゆくえ

この続きです。ある人が、処理水問題は「科学vs非科学」の闘いだ、といってました。私の認識では、この対立図式に当てはめるのが科学主義であり、科学主義から「非科学の価値」を擁護する意味が、この構図に隠れているのだと思います。科学を扱う人間の思想…

憲法改正と公共の福祉

フェーズ1この空間には道があり、赤一人が存在する。従って【他】という概念はなく、論理的必然的に自由もなければ制約(不自由)もない。人間一人では、権利や義務、社会や公共など観念しようもい。フェーズ2赤は青が登場することで【他】を認識し、【他】と…

目に見えない現代の司祭たち

副題:科学は是非を判断せず【判断】㊀前後の事情を総合して物事の是非曲直や選択肢の選定を最終的に取り決めること。新明解国語辞典 以下三つの諸命題から結論【B】を導くと三段論法(段階的推論法)になります。※日本の用語法は段階的推論を三段論法と表現す…

非日常語彙

この記事を読んでくれた身内から、要は二律背反を指摘してるんだね‥的な反応を頂戴した。 アンチテーゼ(反定立)という言葉を使ったからだろうか。アンチテーゼと表現した私の意図はともかく二律背反の使いかたに妙な違和感を覚えた。(間違ってないよ)試しに…

人権忌避の怪詭と保守の矜持

一言:いわゆる保守界隈、人権を誤解してる又は自分を強者側と錯覚してる説憲法の本質とは何か、憲法を端的に言いかえると「憲法とは個の尊厳である。」と言える。これは成文形式で実定された憲法典を理念的実体の側から表現する言葉だ。そうであるから派生…

定義以前の問題と原理原則

副題:差別の論理構造私が基礎付け(哲学用語)時に原理として採用する土台は3つ。①ブッディズム(≠日本仏教) ②日本国憲法 ③唯物論・物理主義日本国憲法第14条【法の下の平等】すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により…

我々は何ものも拒まない「だから」我々から何も奪うな

副題:(根底にある)宗教への無理解が生む最悪のモンスター宗教、その名は‥凡そ犯罪は他者性の亡失作用として起こる意思の越境と抽象化できると思う。人は他者を直接体験できないし、他者が直接現前する事もない。なぜなら固有の他者は差延によって同定性が…

嫌悪と偏見と差別と「論理破綻を潜脱する者達の心底」

副題:フランスが定義したもの、出来なかったものhttps://www.cipdr.gouv.fr/ から次の語句「Fiche de synthèse Lutte contre les dérives sectaires」を内部検索すると、いわゆる反セクト法の要約シートへ辿れます。定義規定について詳しく知りたいかたは直…

前記事への付記2

一言:語に本来含まれてない意味を言葉の注射器で注入する人はややこしい 件の団体については事実を基礎とした上で各々自己責任のもと自由に批評されたらよいですが「〜の規制は難しいと言う人」の一人として。特称命題/単称命題・違法行為に及ぶ「カルト」…

前記事への付記

副題:日本の宗教が包摂する内在的欺瞞とこれに目を瞑り異端審問官“然”として振る舞う一部の伝統派たち【いわゆる○○商法について】 ○○には霊感、霊視等 まず大前提、いかなる名目であれ宗教者が宗教行為の報謝として世俗へ金品を求めること自体、私は抵抗感…

蘇る魔女狩りと異端審問官

副題:露呈する「世間の」屈折した偏見と差別意識安倍さんが凶弾に倒れ亡くなった。世間は事件の背景に強い関心をもったようだ。それはそうだろう。ただ、焦点を当てた先とその角度に、なんだか言い知れぬ危うさを感じてしまう。端的にいうと、宗教絡みの「…

ルサンチマンと民主主義

自分の狭い経験上、古典好きのインテリ率高め。古典は知恵やヒントの宝庫だから気持ちわかるし安易に西洋かぶれしないのも好感もてる。ただ東洋の故事成句は今で言う「切り取り」要素を含むので、インテリなら引用前に出典とされる典籍にあたって文の前後を…

グゥの音も出ない

FB公開グループの仏教法語掲示板でグゥの音も出ない投稿を見つけてしまった。 https://www.facebook.com/groups/1683846301827799/permalink/3119265734952508/ 曰く‥人の為と書いて「いつわり」と読み信者と書いて「もうかる」と読む“人の為”という考えかた…

元気玉

この記事は削除しようと思ったのですが、思考の記録として未来の自分へ残すことにしました。「(他者から)元気を貰う」の内包から暴力性を排除できませんでした。水から沸点という物理性質を排除できないように、液晶から異方性を排除できないように、幾ら…

三段論法?

思考の定番に三段論法がある。 推論の論理形式としてこれほど有名なものもない。特徴は帰納法を用いて個別から普遍性を抽出し、演繹法を用いて個別へ還元する点にある。①全ての人間は死ぬものである。②ソクラテスは人間である。③ゆえにソクラテスは死ぬもの…

善悪は同相写像

副題:善悪議論は仮構の虚偽意識が作るフィクション・・なんか三重言のような副題になってしまった。したんだけど。 他者を善悪という曖昧な基準で評価するムーブがあるとするならば、あまり感心しません。曖昧な基準。たとえば功利主義を採用して善悪をはか…

言葉は難しい

結論:弊ブログは関係性の用字を問題ナシとします。う〜む。なんか驚きの知見を得た。 赤ワインと白ワイン「混ぜるの禁止」を知ったとき以来かも。 まあ国語得意じゃないし、今更過去ログをかえりみるつもりもないが、「関係性」という言葉は何やら誤用くさ…

否定の否定

副題:内と外と不浄と清浄(後ろの正面だぁ〜れ) 過去記事「思想と哲学は違う」の追記的なもの。「ウンコ味のカレー」と「カレー味のウンコ」究極の選択問題考えてて思い付きました。「人はウンコが体内にあるとき不浄を感じないのに体外に排出された途端不…

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