一言:いわゆる保守界隈、人権を誤解してる又は自分を強者側と錯覚してる説
憲法の本質とは何か、憲法を端的に言いかえると「憲法とは個の尊厳である。」と言える。これは成文形式で実定された憲法典を理念的実体の側から表現する言葉だ。そうであるから派生原理として国民主権が導出され基本的人権が導出され平和主義が導出されるのでは。ここで日本国憲法と自民党改正案を比較してみよう。
すべて国民は、個人として尊重される。
【自民党憲法第十三条】
全て国民は、人として尊重される。
https://constitution.jimin.jp/document/draft/
自民党は(なぜか治者目線の)保守層相手なら簡単に騙せると踏んだのかもしれないが、保守の人達が人権(統治規範、主権)忌避を言葉に出せるのも、TWITERで自説たれながせるのも、時の政権(たとえば民主党政権)をボロクソ誹謗中傷できたのも、皇室を非難(愛子様や眞子様や雅子様へ誹謗中傷)できるのも、現行の憲法が強く効いてるからでしょう。
→治者と被治者の自同性肯定
保守は伝統的に皇室不敬な人多いので、旧憲法下なら天皇陛下を政治利用しやがった政府(当時)によって9割がた捕縛されてると思う。まぁその葉末が誰あろう自由民主党なわけですけど。
→治者と被治者の自同性否定
私は“かみのみこともちてかむながらをゆくもの”としてその御存在尊しを観念してるから、保守の不敬は本当に酷いと思った。わざわざ欽慕の態度を示す必要ないけれど、日本で保守といわれる人達は皇室のためと称する誹謗中傷を平然と行うでしょ。
直近の事例なら、保守は眞子様に何をした。何をいった。
②良識を持っている人なら当然遠慮するはずの行動を あえて行なっても、△悪い(恥ずかしい)と思う意識が全く見られない様子だ。
引用元:新明解国語辞典
ここで言う強者はインフルエンサーとかIT成金とかの中途半端な相対的強者じゃなく本物の強者。日本なら歴史的に天皇陛下(人物としての天皇でなく存在としての天皇)あたりですかね。
他方「強きを助け弱きを挫く」のが日本の保守層の伝統芸じゃないですか。
戊辰所用錦旗及軍旗真図
出典:国立公文書館
https://www.archives.go.jp/ayumi/kobetsu/m01_1868_01.html
ギリシア語で慣例、掟、法律などを意味する。元来、祖父伝来の慣習といった意味であったが...(後略)
出典:有斐閣法律用語辞典
なお私はノモスとピュシスを対立構図でみてません。
日本国内で最も人権の恵沢を受け活動してるであろう保守層(人権効果を抜いてなお自己肯定可能な現代文脈における社会的立場など凡そ存在しない)が人権忌避という怪詭‥人権不要で活動できるの絶対強者だけですよ。
日本国憲法典を持てる日本人は本当に幸せな民族だが、慣れて自分達が本質的弱者である点また弱者であった歴史を忘却失念してるのかも。特に保守層は。
ただ、人権(正義)の錦旗のもと他人の聖域潰してまわる所謂アクティビストなど積極的自由の申し子達を忌避する文脈であれば理解できます。御旗の徽章が(上掲画像から)正義の二文字に入れ替わっただけですから。
私自身のリベラル観はそれに抗う消極的自由なので論証不能の前提から出発する不健全論理で他人を規制規律したがる前者の御旗(正義)はハタ迷惑でしかない。
保守は奪われる者の側に立つ
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