24-BLOG

雑文書き

青糸のみぐし楚々なるかな

花王は化粧品の「美白」の表記を取りやめる。(中略)米国で起こった黒人差別への抗議運動を受け、外資メーカーが肌の色による優劣を連想させる「ホワイトニング」などの表記を取りやめた。

花王、「美白」表現を撤廃:人種の多様性議論に配慮
日経新聞
ついに美白という言葉の使用まで憚られるフェーズに入ったか。

青糸のみぐし楚々なるかな

これも差別表現になる日がきそうだ。

ある表現を取りやめる事で無色の無差別世界を目指すんじゃなく、美しさを讃える言葉を沢山使って色鮮やかな無差別世界を目指せばよいのに。

青糸とは美しい黒髪の事だ

引用記事では「同様の動きが広がりそうだ。」と結んでいるが、他のメーカーさんには踏ん張ってほしいところ。

“白”は日光の象形で「けがれのない、清らか」という意味もある。光はクリアライトの事だ。つまり「カラーとしての白」だけが“白”の語意ではないから、“美白”という言葉を「けがれのない清らかな美しさ。」として運用していれば自然な用法なので憚る理由はない。

発語者の意図しない、また意味を限定して用いている特定のフレーズについて、連想可能だから。解釈可能だから。‥この程度の理由づけで言語使用が排斥される社会を形成してしまうと何も喋れない世の中になってしまうな。

・・というか、化粧品のキャッチとはいえ肌色の価値として白を意義付けているメーカーなんているわけないよな。そもそもが。

色を人種価値へラジカルに換喩してしまえる時代精神の横暴がこわい‥(^_^;)

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