24-BLOG

雑文書き

祝いたい素朴な気持ちだけ

副題:他人の人生を目茶苦茶にする権利など誰にもない。幸せを踏みにじる事に大義なんてない。

控え目にいって人権侵害。

↑↑↑スマホChromeの記事トップ(9月1日付)に出てきたので少しだけ感想。

「眞子さま 小室圭さんと年内にも結婚の方向で調整」

関係者によりますと、眞子さまと小室さんは、小室さんがアメリカ・ニューヨーク州の法律事務所への就職の見通しが立ったことから、年内にも婚姻届を提出して結婚される方向で調整が進められているということです。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210901/k10013236181000.html
(NHK)

事実であれば、「よかったなぁ‥」の一言しかありません。

他人の醜聞探しや歪んだイデオロギーでコリ固まった週刊誌や女性誌、論壇誌やオールドメディアなどを除けば、思想的にフラットな市井レベルの感想なら言祝ぐ言葉以外思いつかない。

皇室を取り巻く言論状況を価値中立の視点で眺めていると気付く幾つかの景色がある。

いわゆる保守主義者の観念する皇室観と皇室への振る舞いは著しく礼を欠いており、ぞんざいである。

皇室典範にかかる問題へ皇室保守が容喙するなどもってのほかだ。

神武王朝統領たる天皇を「日丿本伝統の象徴」とあくまで考えるなら皇室と保守主義者の立場は水平になりようがない。

だって臣民の立場を弁える思想「君臣の別」を重んじるのが「皇室保守の道理」だろう。

他方、政治的権威としてではなく、「かみのみこともち」たる斎王の王として天皇を崇敬するのなら、古来(呼び名は都度異なれど)神聖不可侵な典範によって規律されてきた、神事一体(旧皇室令参照)の皇族内部規律また婚儀の可否や適否について、陛下を差し置きあれこれ口出しできるハズもない。

一方、リベラルからのクチバシはただただ異様にうつる。

人権主義者の立場であれば念頭にある最高規範は保守的「ノモス」でもなく「古き良き法」でも「古き良き国制」でもなく、「ただ人権」でなければならない。

そうであるならなぜ天皇を憲法内部に拘束し、全皇室財産を没収し、自由と諸権利を奪い、「天皇家という他家」の結婚問題へ口を出し、あげく男系だ女系だと「他人の家」の世継ぎ問題や「家のありかた」をデザインし設計しようなどと考えられるのか。発想がこわすぎる。

あげく皇室は国民の税金で生活している、などといわれ・・

(惨すぎる)

この最大級の差別と人権侵害を「国民のため」「外交に有益」とかいって使役を正当化する。

彼等にとって、人権とは理由がありさえすれば剥奪して許される程度のものなのだろうか。

人対人の関係を水平に観念しつつ皇室のみ例外におき政治利用できてしまう都合のよい人権主義者も、対皇室を勾配関係で観念しつつ皇室の御家事情へ世論と称して(皇族の御判断に上から目線で)介入する御為ごかし皇室保守も、根っ子は同じ。

人としての分、あるいは臣民の分を超えた革新志向の極み。

理由如何で他人あるいは君公を操り人形にできると思い込んでいる。

皇族を人間と認めない歪んだ人権主義と皇室を君侯と認めない歪んだ皇室保守の饗宴。

本心は根っ子で繋がっているのだろう。

フランスとの違いは○刑で応えたか(喩えるなら)無期懲役かの違いか。王党派の存在しない日本の悲涼。

王権と人権をバランスさせようとしたフイヤン派のような中道立憲主義すら見つけ難し。

王権否定左席ジャコバン派の中で、つまり左翼の席上で、更に経済左派(共産)と経済中道(民主)と経済右派(※自民)に分化鼎立しているのが日本。

(※1)なぜか自民党を右派と扱うマスメディアが少なくない。

実態は左派(統制・規制・分配派)の領域内で経済思想のみ規制緩和志向、という程度の相対的右派にすぎず、社会政策は紛うかたない左派。

2021年度予算
社会保障関係費35.8兆円
一般歳出の53.6%

地方交付税は20兆円弱。
自民の政治スタンスはとにかく規制と分配。以下の所得税率を見ても再分配重視であるとわかる。

皇室観については後述するように、党内にかろうじて中道寄りが残存しているものの、上皇陛下の御譲位発言時に示された自民や御用学者諸氏の態度を振り返ると、天皇(御意思)尊重の精神は皆無であった。つまり自民多勢は天皇否定の左派なのだろう。実際否定していたのだから。

当時、むしろ民主のほうが陛下の御意思実現に協力的であったと記憶する。
皇室を残置させたうえでジワリジワリと余力を奪う日本方式のほうが人道上えげつない。

本物の人権主義なら後述するように、憲法から天皇及び皇室を外すべきだと考えるのが筋であり、本物の皇室保守なら旧憲法への復古を目指し、藩屛再興を構想すのが筋だろう。

(※2)自民党改憲草案
https://constitution.jimin.jp/document/draft/
改憲草案では名宛人と差出人の地位変更を伴う形で天皇を憲法擁護義務条項から外している。

もしかしたら、復古憲法とまではいかないまでも、フイヤン派に近い思想が党内に残存しているのかもしれない。

少なくとも結党目的はそうだったはず。結党当初は。

現行憲法はバランスのとれた理念型だけれど、八八条含め皇室に関連する条文は人権侵害条項にしかなっていない。

皇室保守の視点なら、特に憲法二条は(皇室を自由に設計する国民意思を認める)典範改廃を定めた革命条項だろう。

現にやれ男系・女系、内親王殿下の結婚云々、それら判断の可否や適否また良否は当事者たる皇族でなく(赤の他人の)我々国民が判断するのだ、と言わんばかりの世相になっている。

憲法自体がそのような性質と作用を持っているとはいえ、もう九分九厘進んじゃってないか。

皇室のため国民のためと嘯くメディア群によって扇動される、国民の名を利用した革命が。

2021.10 .04 枠内補記

講和条件文書としての憲法がもつ政治拘束性を、当事者であった昭和陛下やそれら歴史背景を理解しつつ皇室制度に留まる者と、意思不存在のままに皇族である事を義務づけられ、離脱の意思を現に示している者とで差を設けず(私権制限を)適用させてよいのか。

そもそも当該論点について、通説は人権享有主体性肯定説ではなかったか。


※私個人としては(復古憲法は流石に困るから)皇室にとって人権侵害装置である憲法の拘束から天皇陛下をお救いし、すべての皇室財産及び諸権利をお返しすべきだと思っている。

無論、家法たる皇室典範も。

天皇の称号は宗教に由来する宗教号(北極星を神格化したもの。天皇大帝。)であるから神道祭祀王として引き継げばよいし、一私人として経済活動を為すのも選挙に出馬するのも皇族方の自由だろう。

また現状甘受せざるをえない(冒頭挙げたマスメディア群からの)皇室・皇族への名誉毀損や侮辱的言説についても抗弁可能となるし、祭祀の要否など神事(皇室神道)のありかた等、人権侵害されてばかりの信教の自由も守ってゆける。

なんで御当家の祖先を祀る祭事アレコレまで日頃無宗教といって憚らない他人が管理できちゃうのか。


・・そして・・

彼等の主催する、国民の名をかたった饗宴への参加を私は一国民として生涯辞退する。

他人の人生を目茶苦茶にする権利など誰にもないし、幸せを踏みにじる事に大義なんてない。

(他所様の慶事を)反対する国民の側に断りもなく勝手に含めないでくれぃ。迷惑だから。

ところで冒頭挙げたようなマスメディア群は日本国民から何の授権もないのになぜ全称命題としての国民の名を個人的政治主張の場面で使用するんだろう。

内閣総理や全権大使など民主的公僕が正式な手続きを経た授権の範囲内で対外的に(たとえば日本国民を代表して答礼する場面などで)国民の名を顕示するならわかるのだけど、冒頭挙げたメディア群に連なるジャーナリスト等マスコミ人や所属ライターは、国民から何も授権していないし代議士のように国民から信託される立場でもない。

「国民は・・!」とか
「国民感情は・・!」とか
彼等のかたる一体的国民は、いったいドコに実在しているのだろうか。


・・まあそれはそれとして・・


最後にもう一度。
他人の政治利用から離れ、慕う相手と結婚できるようで本当に本当によかったと思う。


2021.09.27 追記
ブログで応援する事くらいしかできませんが、一国民として、眞子内親王殿下と小室圭さんを心から祝福いたします。

どうか末永くお幸せに。
そして小室圭さん。負けないで

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