副題:封印ラベル
コロナ問題(所謂コロナの真実)を巡って争論が絶えない。言論である以上、双方存立してよいはずだが、Twitterでは遂にこんな意見を見かけるようになった。2類5類相当とか法改正するよりも、反科学を刑事罰に問う法改正のほうがずっとずっと人の命を救う。頼むよ政治家の皆さん。
— 白石 淳, 救急医 / Shiraishi Atsushi, MD, PhD (@shiraishia_md) 2022年8月1日
『2類5類相当とか法改正するよりも、反科学を刑事罰に問う法改正のほうがずっとずっと人の命を救う。頼むよ政治家の皆さん。』‥ですって。
私は科学の成果を否定する側でないが、科学による統治を否定する者ではある。人の意思は科学の客体/従物でないから。これを反科学と呼ぶならそうなのだろう。
また懐疑や普遍命題への方法論的反証主義の対当は科学が経験科学であるために必要な条件(ポパーの反証可能性の基準※1)であるはずだが、昨今のトレンドは内容に先立つアプリオリな棄却でなかろうか。なおここでいう反証主義は論理的、あるいは経験的反証可能性のみを意味しない。
※1)ポパーの基準への伝統的批判についてはここでは触れない。
近現代史は宗教なのだろう。
実名でよくここまでのことを断言してしまえるなあ。今もまだ続けておられるけども。
— 内科医の端くれ (@naika_hashikure) 2022年8月17日
そして過去を一切振り返らない。ただひたすらその時思ったことをそのまま発信して、何の責任も取らない。さらにその勢いのままに容赦なく他人に噛み付く。慎重に言葉を選んだりもしない。
ちょっと理解できないです。 https://t.co/laPesTgMDK
これ言い回しが峻烈ですけれど、実世界認識について、医師の間でさえこうした相違があるんですよね‥じゃあもう一例。
知念氏の
— 藤川賢治 (FUJIKAWA Kenji) @ 医療統計情報通信研究所 (@hudikaha) 2022年8月19日
『12~15日、大勢がノーマスクで声を出しながら練り歩いた阿波踊りを行ってしまった徳島県、
心配されていた通りに感染爆発』
このデマは看過できない。
(いつも通りのデマ製造マシンとはいえ)
四国の比較。どこも変らん。
データを比較して語れ。https://t.co/RhOzBr4CcH https://t.co/P8InmgDqEd pic.twitter.com/qwUo7ULUym
こちらも峻烈な批評ですが、懐疑の大切さ、対立言論の自由の大切さを改めて痛感します。
ところで、仮に彼の医師が宣う因果推論に則るならば、反実仮想として阿波踊りを中止、あるいは適切な対策を講じていたならば、徳島県“のみ”異なる特徴を示したのでしょうか‥そうかもしれませんね、おそらくは。
***2022.10.30追記***
🆘重大
— カンパはプロフ欄🙏医師Daisuke Miyazawa宝塚 (@blanc0981) 2022年10月26日
ワクチン後心筋炎で心筋にスパイクが証明された。
長崎大からの論文。茶色が免疫染色でスパイクが染まった所。
①スパイクが血液に乗って心筋に達した
②mRNAが血液に乗って心筋に達して作られた
どちらかしかあり得ません
どちらも全身には達しないはずでした💢https://t.co/grxBGP1l0u pic.twitter.com/GfnalmAS5c
立論の成否にかかわらず対立言論の受容される社会であれ。
*************
さてさて。
アマゾン届いたんで今から読みます。【「医療という権力」は何を統治しようとしているのか。それに抵抗する術はあるのだろうか。 】フーコー必携の書みたいになってきた。
私にとって事象の真実なんてこの限りどうでもよいのである。
(付け加えると、近現代史の再評価についても関心ない。)
これはそれら理論の正否から独立した問題であって、健全な社会の維持に欠かせぬ対立言論の自由を踏み付けにする医療や科学による授権なき規範創造権力の正統性を問う言論なのだ。
そういえば、コロナ領域で主流な見解に反する主張(彼らが言うところの反科学)を説く書籍はケシカラン、という理由で当該本を取り扱うアマゾンへ抗議かけてた医師いなかったか。
‥私はウイルスよりも戦争よりも、正義を妄想させる人間の理性もどきが一番こわいよ。