24-BLOG

雑文書き

介護福祉業界で一番必要なのは【介助を切り離す】介護福祉士自身の意識アップデート

一言:介護(と介護福祉士)の価値向上の絶対条件は介助行為の分離です。介介分離

介護ニュースJOINT(厚労省・老健局長がケアマネの無償労働に言及「シャドーワークが多い。整理が必要」)によれば老健局長が次のようにコメントしてます。
例えば、スーパーで買物をしてきてくれと当たり前のように言われる。もちろんその方(高齢者)にとっては必要で意味のあることだが、それはケアマネジャーがシャドーワークで、無償で行う話なのかどうか、整理していかなければいけない

これらはケアマネの主たる業務である【ケアマネジメント及び連絡調整】でもなければ付随業務でもないです。まったくの善意。

こうしたシャドーワーク、前々から問題視されてましたが【善意】で請け負ってきたケアマネ多いのでは。ところであれって【当たり前】サービスなのだろうか。

常々疑問に感じてたが、映画館車椅子騒動を眺めてたら「さもありなん」と思えるようになった。

【人助けは当たり前】が世間の認識なんだよな。固有名詞の話じゃなくてそもそもの話ね。

それ以外に理由あるのか。
でもそれだと辻褄合わない。

たとえば、ボランティアで登記手続やってきてよ無償で‥とはならんもんな。人助けは当然だからボランティアで訴訟代理してよ‥とはならんもんなあ。調理もそうだし散髪もそうだし電化製品修理もそうだしトイレ修理もそうだしタクシーや運送もそう。

人助けが当然なのに、ボランティアで◯◯せぃ‥とはならない。

無償で他人を働かせたら🙅なことくらい子供でも理解してる。でも世間は介護福祉まわりに限定して例外と考えてるわけでしょ‥

作業が日常動作・作業の延長だから家事代行みたいな。いやまて。家事代行もちょっとボランティアで、とはならんよな。

やっぱり世間は介護を(マルクス主義フェミニズムが言うところの)直接生産活動に結びつかない再生産労働とみており労働価値として認めたくないんだろうな。

【やって当然】と当たり前扱いされるの介護福祉だけだもんな実際。いっそもう、介護福祉領域から【介助】を分離しませんか。

そうしません?

★もちろん概念上から明確に排除するのは難しいですけど、法改正により(少なくとも定義上は)従前ありました介助(入浴/排泄/食事)が外されてます。

e-Gov法令検索
社会福祉士及び介護福祉士法第二条の2

【介助】は文字通りの意味で社会全体で担えば無問題。『人助けは当然』『優しさ』まで言ってのけるんだから、嫌がるわけない。

映画館車椅子騒動を観察してた介護職ならわかると思いますが、介助なんて本質的に【当然の配慮】レベルの無償行為だから(眼の前で困ってる人いたら)当たり前に引き受けるべきだと社会側が言ってるのだ。

これで介護難民問題への憂いが一つ消えたことになる。なら使命感からもう降りていいじゃないか。人助けは【当然の優しさ】だと皆がいってくれてる。


https://x.com/DonMatz1959/status/1769413819842142546 より引用

起きないよう集中する
起きてから考える

頼もしい。甘えたらいい。
障害者福祉と高齢者福祉は違うとか言うはずもない。

だってこれノーマライゼーションとかインクルーシブとかバリアフリーとか差別は許されない系の話でしょ。

土壇場で【条件付きの優しさ】まで後退するなんてありえない。

だってそうした【条件や事情】が持ち出されることに『言い訳するな!』と怒ってるわけでしょう?無条件・無前提でないことが差別なんだ、という理屈でしょう?

(準備のための)事前連絡を【お願いする】ことすら差別なんだと頼もしい発言が飛び交ってました。

身体介助は社会全体で担う。
無条件・無前提の優しさで。
介護難民問題は解決しました。

たとえば認知症高齢者が一人でも気兼ねなく街を散策できるように、バリアとして作用するものすべてを社会から除去すべきでしょう。これが叶えばそもそも介護難民という概念自体が意義を失う 。私の理想は社会版【注文をまちがえる料理店。】素敵です。社会に差別(バリアー)が溢れてるから介護難民を憂うんです。

ところで未だ嘘振りまく業界関係者が後を絶たないけど介護福祉士の業務は介護展開(例:介護計画→エンドオブライフのプランニング)であって介助(食事/入浴/排泄etc)それ自体じゃないですよ。

なので介護福祉士なら介助に時間割かれて本来業務である介護ができないことを嘆いて然るべき。

意図的?に誤解させてる業界関係者は本当タチ悪い。酷いのになると介助と介護を同一視して介助が介護福祉士の仕事と紹介する業界関係者もいる。人材派遣系はだいたいそう。医療関係もそう。

もはや介護福祉士の敵だろう。

医療は本当にタチ悪くて看護師の業務である【療養上の世話】を人手不足を理由に介護福祉士(の介助行為)に肩代わりさせる算段。

CBnewsマネジメント記事(記事タイトル:介護福祉士の配置を評価へ、療養病棟で新設入院料でも、「ケアを担う看護補助者」)によれば、厚生労働省介護福祉士配置看護補助者として看護補助体制充実加算1の評価対象とする案を診療報酬個別改定項目に盛り込んだようである。

国家資格者を明確に【補助者】扱いしてる。いや准看なんて県知事資格ですよ。病院で働く介護福祉士、入職希望の介護福祉士はよく考えてほしい。この屈辱的なカースト制度にみずから身を投じる介護福祉士いたら世間から家事代行扱いされても底辺扱いされても抗弁できない。

せっかく介護福祉士法改正されてるのに結局介助(家事代行)業なのかと。地位改善や処遇改善を訴えるくせに自分からカースト最底辺を望んでるじゃないかと。

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