24-BLOG

雑文集

介護福祉業界激震の権利主張

結論:解決不能の社会課題
(日本人自身が望んだ結末)

記事タイトル
知的障害者支援施設_入所の継続求める保護者らが提訴へ

引用元:NHK
04月12日16時06分

去年6月、7月にかけて職員11人(全体の凡そ3割)が同施設を退職したため「サービスの安全を維持できない」ことを理由に入所者11人へ契約解除通知を出したところ、保護者一部が入所継続の仮処分を裁判所へ申し立てたそう。【却下された】とのことだが、高裁へ即時抗告(5月をめどに本訴)とある。

これ大変気の毒な話ではあるけれど、ご家族側は当事者適格など訴えの利益をどう概念整理されたんだろうか。

入所継続の仮処分(→本訴)て‥

施設HPを確認すると当該障害者支援施設は知的障害者更生施設とのこと。知的障害者更生施設には通所系と入所系がある。説明文に「入所施設をバックアップに」とあったからベースは入所施設なのだろう。

夜勤募集もかけてたし、こうした障害者支援施設は第1種社会福祉事業なので福祉事業の中でもとりわけ公益性が高い。

しかしその点を勘案しても人がいないんだから司法判断で拘束したって誰もどうしようもない案件じゃんか。

いや本当もう、保育・介護福祉(児童福祉、障害者福祉、高齢者福祉)業界どうすりゃいいのさ。

【政治】も【行政】も【医療】も【看護】も【アカデミア】も【世間】もとどのつまりは【日本社会全体】が介護労働者を見下し馬鹿にし続けてるんだから改善しようもない。

あまつさえ、使命感で踏ん張ってる介護職を「使命感は嘘。無能だから他に仕事ないだけだろ」となじるのが日本人。

ついにはこんな言論まで‥
『いつか介護職と言うものも社会の敵になるのかもしれない(archive.is/7Zjc7)』

社会保障費負担を巡る対立の矛先が、制度批判を飛び越え【職種としての介護従事者】そのものへ向けられはじめた。

かつて↑ここまで日本社会全体から賤業扱いされた職業が存在しただろうか。

もうどうしようもないんだよ。

裁判起こそうが司法判断持ち出そうがアカデミアや自称専門家が綺麗事振り撒こうが人権派◯◯◯が喚こうがどうしようもない。日本社会が、日本人自身が介護福祉に労働価値を認めてないんだから。


https://twitter.com/rougetgachihold/status/1778356514883051661 より引用

上掲Xは高齢者福祉を念頭に置いた発言でしょうけれど、介護(の実態)は虚構とまで触れ回ってる。国民大多数の本音にしたって嫌なら辞めろ‥でしょ。ニセコの件もそうですけど実際その通りになるだけですが。

記事タイトル
ニセコ「みんな山へ稼ぎに」介護施設、人手足りず閉鎖

引用元:日経新聞
2024年3月7日

しかしこれからの事業運営は(日本人自身が望んだ社会の結末なのに、)この種の訴訟リスクまで抱え込まんといかんのか。介護老人福祉施設も他人事じゃない話。

***

虚構といえば、福祉まわりは資格商法の多い印象。それでいうと【認知症ケア専門士】なる民間資格の存在を最近知ったんだが、この【専門士】の三文字は専修学校の専門課程の修了者に対する専門士及び高度専門士の称号の付与に関する規程で定められた、れっきとした称号(学位その他法令により定められた称号)だと思うけど、名称全部であっても部分的に含める程度ならば大丈夫なのか‥紛らわしいが水道橋博士みたいなものなんだろう。

子供の頃は普通にPh.Dの水道橋さんなのかと誤解したが。まあ専門士の分野を調べれば、関連領域に医療や福祉はあっても認知症ケアは存在しないとわかるけど。

でもこの理屈だと、名称一部を部分的に借用して◯◯福祉士とか勝手に創作するのもありか?

スポーツ福祉士とか。
なんかありそう。

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