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副題:事実と思想(解釈と評価)の線引き


アカデミー賞での平手打ち:賛否にアメリカの格差が反映:高所得、高学歴ほどウィル・スミスさんに否定的

米メディアによると、調査機関ブルー・ローズ・リサーチが2000人以上に「どちらがより間違っていたか」をネットアンケートしたところ、52.3%がロックさんと答え、スミスさんの47.7%を上回った。内訳では所得層別で大きな違いがあり、年収15万ドル(約1800万円)以上では54.2%がスミスさんと回答したのに対し、2万5000ドル以下では63.4%がロックさんと答えた。高学歴層ほどスミスさんに否定的な傾向も顕著だった。

引用元:東京新聞
2022年3月31日 18時29分配信

上の元ネタは下に引用するニューヨークポスト記事だろうか。ブルー・ローズ・リサーチの調査結果を引用する米国メディアはそりゃ他にもあるか。

画像はブルー・ローズ・リサーチが2162人を対象に実施した「どちらがより間違っていたか」アンケートの調査結果です。内訳は順に年齢、所得、教育、人種、性別、大統領支持、聖書への態度になります。


画像出典:ニューヨークポスト

Most Americans blame Chris Rock over viral Will Smith slap: poll

引用元:ニューヨークポスト
記事タイトル訳「ウィル・スミスへの平手打ち事件でクリス・ロックを非難するアメリカ人が多数:世論調査」

上2つの記事内容へ批評や意見をぶつけたいワケじゃないです。

上2つの記事とは別に「強烈な違和感」を覚える記事があったので、対比のため紹介させて貰いました。

強烈な…それがコチラです。

ウィル・スミスの“暴行事件”擁護しているのは女性・低所得・低学歴と判明

引用元:まいじつ
2022.04.01 10:33配信
お笑いコンビ「ミルクボーイ」駒場氏の見解はどうでもよい。

違和感を覚えた箇所は3つ。

①中見出し【ウィル・スミスを擁護している層は…】から始まる文章と②記事タイトルに滲みでる文調。

③本文では(ブルーローズのアンケートを主な根拠とする)米国現地メディアの論調を前提の一つとして主題が進められているのに肝心の調査結果が本文中にまったく示されない点。

これ実際のアンケート結果や対比記事を確認したうえで改めて「まいじつ」記事を読んでみると、記事を書いたライター、本文中で引用されてる米国在住ライター、両者共になかなかの表現をするよなと感じる。

たとえばニューヨークポストの記事タイトルはウィル・スミスの行為を事実に即して「slap」と表現しており東京新聞は「平手打ち」と表現している。

他方「まいじつ」記事では事実(平手打ち)よりも解釈・評価が先行しており記事タイトル段階で既に暴行事件として扱われている。

一方の行為のみ部分として抜き出しそれ以外の要素すべてをスルーするなら直観的には暴行事件以外の何者でもないし、平手打ちの瞬間映像だけを見たら私も同様の心象を抱くかもだが。
擁護という言葉の使いかたも微妙。おそらく擁護の意味を理解されてないのでは。また「規範の分類」という視座を欠いてるように思う。他者の心情を慮る心の働きは規範への遵法意識とは区別される素朴な人情だが。

また倫理道徳的に正しい態度が文中で暗に措定されており、また「倫理道徳上の善悪・正邪」を法規範と不可分に重ね合わせており、なるほどその文脈を実際の米国現地メディアの論調(ロックを非難するアメリカ人が多数:NYP記事)と逆転させる形で展開するため意図的に数字をしまい込み評価を我田引水してるのか、と勘繰りたくなるレベル。

そして・・

倫理的善悪及び道徳的正邪並び法規範について、これらへの認知の有無や遵法意識の強弱を性別、所得、学歴へ関係させるかのような文調は蛇足だろう。

※ウィル・スミスについては過去記事「世界は漫画だった」後段で少し触れています。

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2022.04.04 追記
続編記事「書きかた(追記)」を投稿しました。

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