24-BLOG

雑文書き

前景事象のみ論難し背景因への言及を妨げる理念第一主義が介護業界を腐らせる

副題:地獄への道は善意で舗装されている

プロローグ

またか‥!と思うと同時に「さもありなん‥」としか言いようのないニュースが飛び込んできた。
記事タイトル
函館の特養で日常的に不適切な身体拘束の疑い市が調査進める

引用元:NHK
2024年2月22日 1時03分
どうやら関係者の告発っぽいが、(心の死んでない)介護職員による内部告発であってほしいな。まさか御家族がやむにやまれずした決死の告発ではあるまい。

介護職は被用者だがこうした告発を躊躇すべきでない。行政を介入させ事業者と差し違えてでも守るべき職業倫理があるからだ。

ただ現時点では市の調査段階なのでそこは尊重すべきと思うから(当事者の声を交えつつ)あくまで一般論としてコメントしたい。

他方で施設側も身体拘束につき理由があれば堂々と説明すべきであって、(身体拘束を自明に虐待とみなす風潮へ異を唱えたい介護職も敢然と主張すべきです。)そこは怯むべきじゃないよ。

★身体拘束は絶対禁止でない点、何度でも釘を刺そう。

上で引用したNHK記事を読むと、法人理事長の言葉としてこう書かれている。「身体拘束があったことは事実で大いに反省しているが、職員が介護に必要と考えて行ったもので、虐待を指摘されるようなことはしていない。

一方、HTB北海道ニュースによると、同法人理事長は動画42秒で次のコメントを出している。

https://youtu.be/KRkrOSi6h48

私の知識が浅はかだった。段取りをきちんとしなかったことは大いに反省しています。

介護業界では一番の虐待要因として「教育・知識・介護技術などに関する問題」がよく取り上げられるのだけど、なるほどそういうことか。

職員が介護に必要と考えて行ったもので‥

譲れぬ理念

先ず第一に、身体拘束というおぞましい概念を肯定する理論は介護の中にはない。(何遍でも言いたい。)そうした人間性圧迫から“人間らしさ”を護る営み、回復への道程を介護というのだと。

介護に必要な身体拘束などない。介護に必要な身体拘束など存在すべきでない。身体拘束を介護(支援・援助)技術の範疇から定義したらダメでしょう。

身体拘束=悪に非ず

第二に、そうだからこそ、身体拘束の要否は介護上の要請でなく緊急避難から求めるべきである。

介護職員も事業者も評価者も介護(支援・援助)技術の話と身体拘束(緊急避難)の話はそれぞれ明確に分離して言語化べきである。緊急避難は厚生労働省や介護業界関係者の考えやイデオロギーに先立ち適用される自然の道理ルールですから、誰が何と言おうも、そうする事ぬきには御本人や他の施設利用者の安全を守れぬ切迫した事態、必要最小限度で一時的にやむを得ずする行為をそうした判断の当否に先立ち非難される謂れはない。

身体拘束の意味と意義

第三に、そうした考えかたを業務に落とし込む前提(契約段階含め家族との意思疎通やカンファレンスの実施、マニュアルやガイドの作成周知と教育、措置の適正性や改善についての評価制度等)を整備するのは事業者側の責任である。家族同意(や本人同意)の有無は緊急避難の法的性質上必須でないけれど、トラブル防止の観点からは事前事後の説明および形式上の同意が不可欠である。

外部の介護業界関係者や介護業界に纏わり付く専門家風の人も、緊急避難でやむを得ず為る身体拘束までを虐待(=悪事)と誤解させる発信は慎むべきである。

緊急避難でした行為を直ちに悪事と接続するのは間違い。

緊急避難を躊躇することで防げず起こる命にかかわる事故もある。【身体拘束ならば悪事】を流布する言説は害悪。正当理由のない身体拘束を虐待というのであり、その当否をジャッジメントする第三者機関の終局は裁判所だ。

外部の介護業界関係者や介護業界に纏わり付く専門家風の人でないことは確かである。

刑法でも緊急避難を違法行為とはいわないでしょ。

①車に轢かれそうな他人を②助ける目的で③同意なく突き飛ばす場合であっても前段の事情を等閑して後段(有形力の行使)のみへ異常に執着する思考の偏った連中。

あまつさえ当事者を悪人呼ばわりする介護業界の様式美。

これ本当に必要な緊急行動を躊躇うスティグマへ作用するから社会悪でしかない。争点にするなら成立要件該当性の有無(身体拘束理由の当否)を争点にしなよ。

たとえば『masaの介護福祉情報裏板』ブログ主はNHKから4点柵画像を転載し見解を述べている。
「認知症とされる入所者の方が、足をベッド柵に挟んで座っている。見た通り座位保持に全く問題はない。このような方を4点柵で囲って、行動制限する理由がどこにあるのだろうか・・・。」

記事アーカイブ
https://archive.is/PtvM8

冒頭書いたようにあくまで一般論としてですが、4点柵に限定して指摘するとこの断定的な見立ては誤りですね。

以下NHK-NEWSWEBより画像引用
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240222/k10014366661000.html

引用元記事:函館の特養で日常的に不適切な身体拘束の疑い 市が調査進める




大前提:要介護度3以上
①高齢者の足元に注目すると緩衝マットを敷いてます。これは端座位からの立ち上がり転倒をおそれているからで、立ち上がり動作や歩行に問題ないなら不要です。②手元に注目すると、レールを掴んで肢位の安定を確保してるように見える。③端座位を保持する機能と独立歩行を安全に行えるかはべつ評価である。④要介護状態への病識微妙。⑤コールの認識微妙。⑥以上から推定可能なADL等は(a)臥床位からの起き上がりは問題なし。(b)座位保持、立ち上がり、歩行不安定。(c)認知機能低下。そうすると、仮に当該位置にサイドレールがなかった場合、あの高齢者は転倒していたかもしれない。←この予測可能性を排除する予断は高齢者介護における禁忌中の禁忌です。

これらは画像を一見して読み取れる情報です。ただ、もし万一あれが職員の横様な作出(ポジショニング)なのだとしたら、一般論とする限り私も虐待を疑います。

『masaの介護福祉情報裏板』本文は強い調子で糾弾してますが、思うに感情を収めた事例研究的な視点こそあるべきで、頭ごなしに非難しても意義はないです。

平時と有事の介護論

第四に、緊急避難は介護の範疇でないから現場職員の介護技術や知識の問題として論じるのは不適当だ。たとえばベッド4点柵を身体拘束に分類するならこれの可否は緊急避難の要否を満たすか否かで判断されるべきである。

だって常識的に考えたら切迫した緊急時にコミュニケーション技術も糞もないよな。ユマニチュードしてる場合じゃない。そんな時間的余裕も介護的余力もないから切迫事態というんだろが。

逆算すると、そうした介護技術で解決できない切迫事態を生じさせない【入所入居計画、体制{要員計画、OPS、リダンダンシー】を準備するほかないんだが、換言すると、そうした【入所入居計画、体制{要員計画、OPS、リダンダンシー】を実装する体力のない施設だと現場職員は四六時中【多対一】の切迫した非効率状況で動かざるを得ないから(介護技術で対応しきれず)身体拘束へ追い込まれる。

私は↑で【効率】という言葉を使いました。介護業界の間違った考えかたに効率性否定があります。

介護には時間制約がありコスト制約がある。施設全体の秩序と安全安寧が保障される環境でなければ個々の人権や尊厳は存立できない以上、効率性(監護の側面)が求められるのも当然と断言できる。

効率性否定の悠長な介護観(たとえばユマニチュード)はリソースが無限に存在し、一対一介護が可能な理想状態でないと、結局のところ他の施設利用者に負担をまわすだけである。

ユマニチュードに割く時間が他施設利用者に向ける安全確保の成否へ影響する場面もあるということ。

集団生活における相互関係は制約関係にならざるを得ないから、そうした現実を考慮することなく「特定利用者」へフルコミする不平等な介護職いたら言語道断だし、そんな現場は間違いなくフリーズする。

たとえばです。
介護業界には↓を臆面もなくいってのける施設関係者が存在します。「うちは利用者の外出も自由です。徘徊という言葉も使わない。そうした行動は徘徊でなく旅。スタッフも一緒にとことん付き合う。

ここだけ切り取れば素晴らしい施設だと思うけれど、これ要支援レベルでも利用可能な昼間デイサービスの話でしょうか、要介護度3以上の特養の話でしょうか。また特養は定員30名以上の広域型でしょうか、あるいは29名以下の地域密着型でしょうか。

たとえばです。
特養60人3フロアを夕夜3人体制で対応する施設で夕暮れ症候群から外出願望が現れた場合、これにとことん付き合って職員1人施設から離れたら確実に他利用者へ多大な負担を強いますよ。

現場職員のレスポンス低下は免れないので。

認知症と同意

第五に、切迫急迫した事中に御家族へ連絡する余裕など現場にはないから(トラブル防止の観点で)事前同意の絶対と事後のコミュニケーションは欠かせないが、そもそも論、同意効力の発生要件を認知症高齢者【本人の意思】へかからしめるのは無茶だろう。

その一方で、たとえ御家族の同意があろうと(認知症高齢者とはいえ)本人が拒否した場合は行動制限などできない。なんで他人の同意が本人の意思表示を制約する根拠になるんですか。身体拘束を介護の土俵で丶丶丶丶丶丶語るなら、そう言わざるを得ないのだ。それは介護概念そのものを壊す行為だから。

そうであるから緊急避難に阻却根拠を求めるのである。

即辞めるべきB施設

★なお、施設方針として身体拘束絶対NGを標榜し、かつ入居入所契約(介護サービス提供契約)に不可抗力介護事故の免責条項を設けていない施設、またこの辺りを有耶無耶にする施設は世間的には素晴らしい施設であっても介護職員視点だと(危険レベルの)ブラックですから現場介護職は直ちに離職したほうがよい。

もう一度いいます。

介護職は直ちに離職すべきです。現在入職希望の人はそんな詐欺施設へ絶対に入らないでください。これ煽りでも嫌味でもなく、いつ何時【裁判ざた】に巻き込まれてもおかしくないから。そして論点先取で必ず糾弾されるから。

あなたの介護がいたらなかったからだと。理由を説明しても、他に「やりよう」があったでしょうと。「やりよう」を無限に後退させてきます。もっとも、そうだから、不可抗力介護事故と認定されるハードルは低くないので、結局のところ利用者や体制に危険を感じたら辞めるのが正解。免責条項も気休めにしかならない。

虐待や事故は不可避

高齢者福祉の現場で起こるいわゆる虐待問題、(現代介護観でする虐待定義や介護職の質、レベル問題へ帰責させるやり方だと)増加することはあっても減ることはないと断言できる。

数字は追いかけてないですけど、虐待件数は増加傾向のはず。介護事故についても暗数含め増える未来はあっても減る未来はない。

というか、(配置基準など)現行制度や介護業界関係者のズレた言論状況をみる限り、虐待が増加しないほうがおかしい。問題の所在を現場の質で把握してる間は絶対に解決しないですよ。

たとえば身体拘束や虐待の背景について杏林大学の長谷川利夫教授はNHK記事(既出)で次のように述べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240222/k10014366661000.html
入所者の世話をしてやっている」という施設側の意識があり、人手不足やけがの予防といった表向きの理由は通用しない

アンコンシャス・バイアスです。
そもそも件の北方施設については現在【行政調査】の最中ですから典型的なバイアスと言える。

配置基準シミュレーション

法定配置基準[3:1]で
施設利用者9人ならば
理論上3人付くけれど‥


じゃあ、独歩転倒蓋然性の高い(多動を認められる)認知症高齢者が9人同時刻に端座位になったらどうするの?

言葉による行動制限はスピーチロックといわれ虐待。薬による寝落ち誘導(沈静化)もドラッグロックで虐待です。

たとえば一人の便失禁(全更衣シーツ交換)対応中に他方で事故蓋然性を予測できる事態を確認したら、いずれを優先すべきか。便失禁対応途中でこれを放置すれば本人へ恥辱を与え‥つまり尊厳を奪う虐待になる。また便失禁対応未完了のままだと羞恥と不快感から離床事故を誘発しかねない。利用者目線だと、途中で介護放棄されるくらいなら自分でトイレ行くよとなる。

さりとて他方を後回しにすればそちらも命の危険を生むばかりか最悪裁判ざたに。

(裁判官の口癖は予測可能性である。)

臨時の応急措置として4点柵を設置しても身体拘束と糾弾される。それが転倒事故発生確率を確実に下げる安全策であっても。

そうこうしてる間も四方から鳴り止まぬコールとその向こう側、同じく事故発生蓋然性の高い状況があり叫び声飛び交う世界‥

こうした状況ではトリアージに近い優先順位をふらざるを得ないが、助けを呼ぶ利用者や御家族視点ならばネグレクトつまり虐待である。

ケーススタディすると更に急変救搬なんかも入ってきますが長谷川教授の御言葉どおり「人手不足やけがの予防といった表向きの理由は通用しない‥!」と叱責されてしまうぶっ飛んだ世界。

とりわけ厚生労働省の掲げる【身体拘束ゼロ】は施設利用者に対する【未必の故意と認識ある過失】の中間環境を介護従事者へ強いているようなものです。だって現場は予測可能性・蓋然性しかない!

人権侵害級ハラスメント

介護職は、厚生労働省から突きつけられる、こうした【ダブルバインド】で精神を破壊されます。

介護職は、国家からのこうしたハラスメントに耐えねばなりません。

介護職は、いつなんどき自分が悪者の立場に暗転するかと恐怖に震えながらする仕事です。

虐待の烙印を押され社会から罵倒されるまでを引き受けて利用者の安全を守るか(不可抗力)事故免責条項を信じて事故蓋然性に目を瞑るか。

いやいや不可抗力じゃない!

ユマニチュードとかを得意げに称揚する介護業界関係者や専門家風の人はユマニチュードなんて悠長してる間に他で転倒事故起きたらどうするの?文字通りの意味で「ド間抜け」です。専門家風の人は興味ないんでしょうが、現場職員は秒を争うのです。

ちなみにこれ↑わかりやすくソフトに書いてますが、特養だと地域密着型老人福祉施設でないなら時間帯によっては【40:1】とか【50:1】対応です。あまつさえ、厚生労働省は【1】を【0.9】に緩和する方針ですから、そりゃ離職超過(入職超過率−1.6)にもなる。厚生労働省の指導理論は破綻してると思うのが普通でしょう。こんな現場みたら。

※特別養護老人ホーム
(老人福祉法の呼称)
※地域密着型老人福祉施設
(介護保険法の呼称)

老人福祉法第20条の5
特別養護老人ホームは、第十一条第一項第二号の措置に係る者又は介護保険法の規定による地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護に係る地域密着型介護サービス費若しくは介護福祉施設サービスに係る施設介護サービス費の支給に係る者その他の政令で定める者を入所させ、養護することを目的とする施設とする。
なお、多くの特養は定員30名以上の広域型である。

現場はなぜ崩壊するのか

それは【現実】を無視した無責任な理想論で現場を一意規定しようとするから。【現実】とは何か。たとえば日本の平和な日常と中東の日常では景色が違う。

この眼前に広がる環境の差異を指し【現実】と呼ぶのである。

地(現実)に足のつかない理想論は単なる夢物語であり未熟な発想から生み出される。未熟な発想を社会課題へ無邪気に適用しようとする浪漫は子供にのみ許される特権だと思っていたよ‥

ボクの眼前と私の眼前はまるで違うのに、そうした差異を無視して🧒{ボクの考えた最強の介護}で串刺す外部主導の日本型介護じゃ問題を解決できるわけがない。

だって理論が【現実】に根差してないんだから。マルクスでいうなら下部構造の破綻、マズローでいうなら第一第二段階が破綻してるのに上部構造の話ばかりしてる。これを机上の空論と呼ぶのだが、介護崩壊始まってるのに修正しようともしない間違った不屈の精神、いかにも日本っぽい。

介護ニュースJOlNT(記事題:特養、人材難が更に悪化_福祉医療機構「不足が一段と加速している」)によると、福祉医療機構は調査レポートで特養の介護職員充足状況を次のように公表しており介護職員が「不足している」と回答する施設は増加傾向にある。

2021年【55.1%】
2222年【68.6%】
2223年【70.3%】

人員の潤沢な介護施設
人員払底した介護施設

ボクの眼前と私の眼前はまるで違うのに、そうした差異を無視して🧒{ボクの考えた最強の介護}で串刺す外部主導の日本型介護じゃ問題を解決できるわけがない。

★以上は一般論であってNHK報道で言及される施設の実際は外部からはわからない。ただ何でもそうだが【理由の有無と当否】に先立つ一方的非難は問題解決に何ら寄与しないと確信している。

介護福祉士の種類

介護福祉士でいうと、介護業界で最前線の実態を最も的確に把握している介護福祉士は(老健、特養、有料、サ高住、グループホーム、ショート、訪問等‥)現場叩き上げの介護福祉士ですね。

反対に社会福祉法人系の施設長経由(介護兼務)で介護福祉士になった者は【主たる業務】として介護参加してるわけじゃないので理解の浅い介護観を振りかざす。

所謂お坊ちゃん介護福祉士。

実務経験介護福祉士の受験資格は実務経験1095日(内総従事日数540日)+実務者研修の修了。

しかし抜け道がある。これは期間を問うており時間を要求してない。つまり施設長は一日5分利用者に触れる程度でも制度上、介護福祉士を受験できる。

また施設長資格要件に求められる社会福祉士主事は介護と無関係の大学3科目、たとえば社会学系科目で取得できる。こうした背景から特養の施設長(社会福祉主事等)に介護職を指導評価する能力や知識があるか疑問である。

というか、ないです。

施設長(社会福祉主事等)が介護分野を専門職域と考えるなら他専門分野を指導評価する道理がない。

急募:2tトラック運転手

ところで次のような仕事、引き受ける人どれくらいいますかね。

A点からB点まで移動に半日かかる距離を2t車ショート一台で荷量2t+を輸送してくれと。これだと一度に積載できないから往復する必要あるけれど、荷主は時間制約で一日の猶予しかない場合。

積載量2000kgを無視して強引に積み込みますか。それとも倍のスピードで鬼走行しますか。依頼主や行政は次のように言います。

「それは荷物が傷付くからやめて。固定バンドもダンボールが傷付くからやめて。」「それは法律違反だからやめて。」

そして会社もこういいます。

「お客様の要望に寄り添ってね。荷物は傷付けないでね。法律違反しないでね。事故らないでね。」

業界関係者や専門家風の人が現れこういいます。

『お客様は神様です。トラックの積載限界は言い訳です。速度制限も言い訳です。荷を固定するのは能力(知識・技術)不足。荷崩れ防止は理由にならない。固定するのは“運んでやっている”という意識があるからだ。』

私がドライバーなら、こんな支離滅裂な仕事絶対断りますけど。

ドライバーの質が低い?
ドライバーの能力不足?
いやお前らの頭がおかしい。

人間だって安全確保のためにシートベルトするわけで、もうなに言ってるのか理解不能。

不利益事実を告知せよ

対応出来ない仕事を出来るかのように装って引き受けるなら詐欺である。対応出来ない依頼は断るべきだしリスクが存在するならそうした不利益事実は事前告知すべである。それは依頼者のみならず、介護入職希望者に対しても隠すべきじゃない。

たとえば、利用者から殴られても怪我を負わされてもセクハラ受けても我慢を強いられる職業だとあらかじめ知ってれば選択しなかった人、それなりにいそうだが。

騙された!!
となれば辞めるでしょ、普通。

子供たちを騙さないで!

介護職の魅力アピールも結構だけれど、行政や業界関係者は若者を欺いてまで介護現場へ勧誘するのはやめるべきだ。欺いて入職させてもエンドレスな負の再生産をつくるだけです。不利益事実を隠さず告知して、それでも退かない覚悟のある者を選別(スクリーニング)すべきでは?

介護職版【服務の宣誓】

※介護職は公務員ではありません
★介護入職希望者へ★

貴方の味方は誰もいません。
上司も貴方を糾弾します。
貴方は殴られても顔を傷付けられても侮辱されてもウンコ投げつけらてもセクハラ受けても社会から悪者扱いされても裁判ざたにされても、世間から無能(介護職は無能の証)・底辺扱いされても、それでも愛情を失わず眼前の他者を両の手に抱けますか?
(寄り添えますか?)

みんな理由があるんです🙂
みんな私(介護職)が悪いんです
とどのつまりは宗教と同じです



【YES】を誓えない者は介護業界へ来るべきではありません。
【NO】と答える者が多いから介護業界は人手不足なんでしょ。
そして離職超過なんでしょ。

人権を履き違えると危険度の高い高齢者は本当に行き場なくなりますよ。いや暴力だけの話じゃなくてさ。

出来ないものは出来ないと認めた上で、じゃあどうすれば改善されるか具体的に構想する作業が大切なのに、介護の限界を認めず身体拘束という前景事象のみ捉えて直情的に反応する介護業界関係者少なくない。

これだと何も解決しない。
そうじゃないだろう。

既に介護崩壊始まってるのに理解されないようだから規定路線なのか。

ホームヘルパー1ヶ月待ちの記事にしてもそうだけど、たとえば同性介護(異性介護NG)の理念を頑なに訴える人達って、いや法律以前の話としてさ、現実と人権どっちが大事なのかね。

世論や人権活動家は優しく寄り添うかもしれないけれど、ホームヘルパーに就いてはくれないでしょ?

介護問題で正義ぶる業界関係者も厚生労働省官僚も大学教授もホームヘルパーに就いてはくれない。

地獄への道は
善意で舗装されている

すべての介護従事者に光あれ

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