★プロローグ★
介護はユニバーサルサービスにあらず。
介護労働者こそ介護職貧困の元凶である介護保険制度(社会主義イデオロギー)廃止を訴えよ!
他人様の保険料(と税)を原資にする限り公定価格(厚生労働省)に支配され続けるが、医高介低・看高介低を絶対価値とする彼ら厚生労働省に真っ当な報酬改定を期待できるわけない。武見厚生労働大臣の介護職6000円妥当発言で明らかだ。
そもそも介護保険制度は労働力を安く調達・運用するための枠組みなのだから、介護職自身が低賃金制度を支持するならば低賃金は文字通り自業自得でしょう。
当たり前すぎる
【嫌なら辞めろ】
は圧倒的に正しい
離職は当人の利害得失を超えて、むしろ介護士の道徳的義務ですらある。
なぜなら、介護保険制度に支配(価値操作・価格操作)される貧しい労働環境を一生懸命維持したって全介護労働者の現在・未来にとって貧しい低賃金労働環境が継続するだけだから。
己で己や仲間が苦しむ環境を維持するのは自虐。全介護労働者の現在・未来のためにも(離職することで超過需要を加速させ賃金上昇圧をつくり)環境を壊すべきだろう。(政治闘争なら)介護保険制度廃止を訴えるとか、あるいは団結して全国一斉スト(憲法で保障された権利)を発動するのもありだ。
いずれにせよ介護職みずからが【望んで】低賃金環境を支える構図なので、今後もこの滑稽な構図を続けるならば低賃金は必然です。
事程左様に日本政府は他産業に手厚く介護労働者の困窮には無関心です。介護保険制度が存在する限り、介護労働者は永遠に辛酸を嘗め続ける事になります。
喜ばしいニュースが幾つか飛び込んできました。
記事タイトル
「介護関連サービス事業協会_設立宣言」を行いました
引用元:https://prtimes.jp/
2024年3月5日、介護保険外サービス事業10社による「介護関連サービス事業協会」設立準備宣言がありました。
経済産業省から大臣政務官、厚生労働省から老健担当審議官がそれぞれ出席されてますね。
訪問介護崩壊を嘆く必要はない。
世間は訪問介護崩壊を騒ぐけど、これは半分嘘。だって保険外でヘルパー呼べますよ。要は簡便に使える安い労働者を調達できないから都合悪くなったのだ。
適正賃金問題で(生活できないからと)辞め行くヘルパーを無理に引き止め働かせる訪問介護事業所はいい加減つぶれるべきだ。
引き止めちゃだめでしょ。
世間も言ってきたじゃん。
不満があるなら辞めろと。
記事タイトル実際その通りになるだけで、これからは介護保険外ヘルパーが介護保険ヘルパーの抜けた穴を埋めるだろう。介護保険制度の機能不全についてヘルパー側が申し訳なく思う必要はまったくない。
ニセコ「みんな山へ稼ぎに」介護施設、人手足りず閉鎖
引用元:日経新聞
2024年3月7日
現役世代はもとより(少なくとも)介護従事者目線ならばそうあるべき。近い将来についてはサ高住除き介護保険外訪問介護サービスと介護保険施設介護で棲み分ければよいと思う。
介護保険制度も将来的には廃止するべきで、介護保険施設ではない文字通りの意味での裕福層向け有料老人ホームがあれば足りる。
***
老人福祉法第十一条
市町村は、必要に応じて、次の措置を採らなければならない。六十五歳以上の者であつて、環境上の理由及び経済的理由(政令で定めるものに限る。)により居宅において養護を受けることが困難なものを当該市町村の設置する養護老人ホームに入所させ、又は当該市町村以外の者の設置する養護老人ホームに入所を委託すること。
生活保護法第三十八条 第二項
救護施設は、身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする施設とする。
必要なときに必要なサービスを誰もがどこでも高品質かつ低価格で享受可能な社会。
こうした文脈で言及される介護の社会化(ユニバーサルサービス化)はリソース限界で不可能だから。
不可能を可能な前提で(可能あらしめる道筋をなんら示すことなく)イデオロギー的理想状態から介護のあり様や介護従事者のあり様を規定するから無理が生じ現場は疲弊し瓦解するのだ。
ついでに言うと、現役世代が保険負担で苦しむのだ。
ニセコの件も(高品質サービスを安い値段で強いる非人道的な現代介護観に対する)労働者の意思表示。
ニセコはみずからの意思で未来を選択した。
資産の【ある大人】を資産の【ない若者】が悶え苦しみ支える保険制度は倫理悪。高齢者へ豊かな生活を提供したいが為に介護労働者へ低賃金と貧困を強いる福祉政策は社会悪です。
なのでニセコの例は喜ばしい。人間は悪から逃げ出す生き物だから。介護労働者だって豊かな生活したい。
★高齢者福祉は自助原則(保護の補足性)に則り資産のない弱者を対象にすべき。
セクシズムもエイジズムもレイシズムも私は大嫌い。
時間制である必要もなく、依頼内容で価格設定したってよい。
夜間対応なら倍料金でも不当じゃないし、(誤嚥事故で訴訟ともなれば数千万円請求される)食事介助は一回一万円とか。高すぎるリスクを考慮すると一万円でも破格の安価と思うけれど、介護は誰でもできる簡単な仕事、食事ごときに一万円は高い!そう価値判断する人は利用しなければよい。
わかりやすい。
祝🎉100万超えヘルパー誕生
下掲のX投稿は保険外ヘルパーの一例ですが、本当に喜ばしい落涙ものの大変化ですね。なおイチロウ株式会社は冒頭あげた「介護関連サービス事業協会」設立宣言の主催企業です。
https://x.com/hosokawa777/status/1766264457754525908 より引用
★現状は介護保険ヘルパーと競合するからやむを得ないが、指定居宅サービス事業者の撤退もしくは介護保険制度廃止に至れば超過需要のため高騰するだろう。
1時間10000円ヘルパー
1時間5000円ヘルパー
1時間3000円ヘルパー【今ここ】
1時間1000円ヘルパー
念のため断っておくと‥
こんなこと微塵も考えてません。
そうではなく、介護の真価は市場判断に委ねるべきと言ってるのである。職業の価値を国家が序列づける差別制度を撤廃せよ、と言ってるだけである。
これが健全な社会では。
1時間1000円の貧乏ヘルパーがいてもそれは己の実力不足。他責するな研鑽せよと言えばよい。換言すると、1時間10000円の値札が付く人気ヘルパーに向かって介護は単なる家事の外注なのに分不相応だ!と言う人いたら正真正銘の差別主義者でしょう。
youtu.be
今まで資本主義自由経済を謳歌してきた大人が(我が身可愛いさで)資本主義自由経済の思考を否定するなんて笑止千万です。
※こういった話に対して「我慢するのが介護職の仕事だろ!」とか、「資本主義だけじゃどうにもならないだろう‥」と考えちゃう人は介護職を【奴隷】か何かと勘違いしており歪んでる。
自分の生活を豊かにしたいが為に他人から豊かさを搾取する。
これ資本主義そのものでは。
では、歪めてるのは誰か?
厚生労働省(や関係者として登場しがちな福祉系大学教授が)イデオロギーで介護の姿や価値を値付けるから歪むのだ。だって彼らは介護を認めてない。医療・厚生労働省にとっては介護福祉士さえもヒエラルキー最下位。
看護師の補助者扱いなんだからそりゃ介護報酬安いのも当然だし雑に扱われるのもむべなるかな。
介護労働者こそ介護保険制度廃止を訴えるべきだろう。もうそろそろ、自分達の生活の未来や幸せを考えてよいのでは。
介護保険制度は介護業界に対する統制経済ですから制度が続く限り生活水準は絶対に向上しません。価値統制を差配する政治・行政・アカデミアは介護を見下しておりこれが不変構図なので。
介護労働者が生活向上を望むなら市場メカニズムを入れる他ない。日本(資本主義自由経済)社会は散々介護を馬鹿にしてきたのだし、介護保険制度廃止に異存ないはず。それは己の存在根拠を否定するようなもの。現役世代も負担減るし良い事づく目でしょ。
介護は営利追及したら駄目な分野とか言っちゃう人は、じゃあ介護労働者はどうやって豊かになれと。自分の老後を守れと。
営利追及して駄目なら公務員化するのが筋である。一事が万事、介護崩壊を憂慮する世間の言葉は筋が通らない。道理の通らぬ要求を不当というのである。不当を強要すれば悪である。
介護労働実態調査によれば介護(保険)訪問ヘルパーの平均年齢は54.4歳である。若者が入ってこない。社会が無理くり道理を歪めぬ限り、少なくとも既存の訪問介護制度は必ず崩壊する。
サービスの価値は市場が判断する。必要ならば売れるし必要なければ売れない。希少ならば価格は上昇する。この最も公平な評価方法を介護労働者から奪い労働者を貧困層に固定する(自分を例外に置く)極左思想が心底いやだ。
看護と賃上げ問題混ぜないで
ところでネットガンジスにわりと流れるんだが、看護を介護と一括りにして(何なら教師も一緒で)賃上げ訴える言説、あれ誰がなんの意図で流してるのかね。自称を信用するならほぼ看護師なんだけど、医師ほどでないにしても流石に強欲では。
勤務医:1467万8978円
看護師:508万1300円
高校教員:677万5000円
小中学校教員:739万7200円
低賃金の代表格として認知される介護労働者を看護師は大幅に上回っており低賃金じゃない。
【医高介低・看高介低】は公知の事実だから介護をダシに使ってるようで違和感しかない。
医療を介護とニコイチにして、【差別する側】が【差別される側】の文脈を乗っとり処遇改善を国へ要求するって本当強欲だなと思う。現役世代は医療の強欲さに苦しんでるよ。
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